40代になり、最近は友人との会話に更年期障害という言葉が度々登場するようになりました。
今回、更年期障害と診断された訳ではなく、実際は甲状腺機能亢進症だったのですが、女性ホルモンの変動が関係していると思われます。
今のところ、無痛性甲状腺炎の可能性が高いのですが、過去にバセドウ病の治療もしていたので、その可能性も捨てきれず経過観察中です。
実際の症状、受診内容の経緯をブログに記録していきたいと思います。
2回目の血液検査で、ホルモン値が基準値になっていました。このことから、無痛性甲状腺炎ということで、経過観察中です。
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目次
甲状腺機能亢進症とは
甲状腺ホルモンが出過ぎてしまい、働きが過剰になってしまう病気です。
症状としては、
|
というようなものがあります。
甲状腺機能亢進症再発の原因は、更年期だから?
私は産後2ヶ月に初めて甲状腺機能亢進症になり、その後、バセドウ病→橋本病という診断名が下りました。どちらも自己免疫疾患です。
当時の主治医から、甲状腺の病気は女性ホルモンが大きく関係しているので、妊娠、出産、閉経の時期は発症する可能性が高くなる、という説明を受けていました。
いわゆる精神的なストレスとは違う意味で、妊娠・出産で起こる女性ホルモンの激しい変動は、思っている以上に体がストレスにさらされている状態ということを医師に説明されました。
女性は、人生の中で何回かホルモンの変動が大きい時期があります。
妊娠・出産の次にくる女性ホルモンのバランスが大きく変わる時期というのは、更年期です。次第に体が閉経に向かう中で、女性ホルモンが大きく変動すれば、また甲状腺の病気になりえるので、その時期は注意が必要だ、と説明されたのが強く印象に残っていました。
甲状腺の病気になったあとは、定期的に血液検査を受け経過観察をしますが、最近では半年に1回の割合での受診でした。
しかし、2月後半から3月初旬あたりから、何となく体調が良くないと感じていて、友人との会話で「更年期障害かしら?」と冗談交じりに話していましたが、真っ先に頭に思い浮かんでいたのは、年齢的に甲状腺の症状が出てもおかしくないのでは?と思い、定期検査予定の5月よりも早い段階で予約を前倒ししました。
気になっていた今回の体調不良は、
- 疲れやすい
- 息切れする
- 動悸がある
- 立ち眩みが頻繁にある
- 顔、頭皮にニキビが出やすい
- 中程度のイライラが常に続いている
- 覚えのない右手親指の痛み
- 物を落としやすい
- 手の指が小刻みに震える
- 頻脈(安静時でも100を超える)
- 特に運動していないのに体重減少
というものです。
以前発症した経験から、手が小刻みに震える、脈が速い、体重減少というのがかなり怪しいと思っていたのですが、その予想は当たっていました。
無痛性甲状腺が濃厚
検査結果は、甲状腺ホルモンであるFT3、FT4共に基準値以上の値でした。
そして、脳の一部である脳下垂体から出る甲状腺刺激ホルモンTSHが基準値以下でした。
甲状腺ホルモンが多いとTSHは減るので、この状態は甲状腺機能亢進症に該当すると言えます。
今回の検査結果:
検査項目 |
測定結果 |
基準値 |
TSH |
0.005 未満 ▼ |
0.500 – 5.000 μIU/mL |
FT4 |
3.16 ▲ |
0.90 – 1.70 ng/dL |
FT3 |
10.20 ▲ |
2.30 – 4.00 pg/mL |
TSHレセプター抗体 |
1.2 ▲ |
1.0 未満 IU/L |
甲状腺機能亢進症の原因として考えられるのが、まずバセドウ病です。その判断材料として、TSHレセプター抗体がかなり高い場合にはバセドウ病が疑われるとのことですが、今回は、わずかに基準値を超えていました。しかし、1.2 IU/Lという微妙に高い数値なので、無痛性甲状腺炎の可能性が高いというのが主治医の見解です。
そしてもう一つの判断基準が、バセドウ病の場合は、甲状腺をエコーで確認すると、血流増加が見られるそうです。
今回の私の甲状腺のエコー検査結果は、血流が多く認められないとのことだったので、バセドウ病の可能性よりは、無痛性甲状腺炎の疑いが強い、ということでした。
無痛性甲状腺炎とは?
何らかの原因により甲状腺が壊れ、なかに蓄えられていた甲状腺ホルモンが血液中にもれ出して、一過性の甲状腺機能亢進症を示す病気です。亜急性甲状腺炎と違って、甲状腺に痛みがないので無痛性甲状腺炎と呼ばれています。
引用:QLife
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無痛性甲状腺炎の治療は?
無痛性甲状腺炎は、一過性のものなので、時間が経てば自然に治るということがほとんどのようです。だいたい1~2ヶ月経つと、今度は甲状腺機能低下症なることもありますが、壊れた甲状腺は回復するので、特にお薬を飲む必要もありません。私が産後に初めて甲状腺機能亢進症になった際も、特に服用することなく回復しました。
しかし、今回は動悸を抑えるお薬が処方されました。
脈を抑える為の処方:β遮断薬のアルセノール
最初の甲状腺機能亢進症の時は授乳中だったので、当時も動悸は結構辛かったのですが、お薬を飲まずに症状が治まるのを待ちました。頻脈で動悸がある中での子育ては、正直かなり辛く、夫の協力なしでは厳しいものでした。
今回の場合、転院して主治医が変わったこともありますが、すぐに動悸を抑える薬を処方しましょう、ということになりました。
当初、他のβ遮断薬を処方予定でしたが、
と質問があり、
と伝えました。すると、
ということでアルセノールが処方されました。
もらったお薬の説明には、副作用についてかかれていなかったので、ネットで調べたところ、アルセノールにも息切れ、呼吸困難、喘鳴(呼吸困難、気管支痙攣)の症状が出る場合があると書かれていました。
薬を飲み始めて1ヶ月は経ちましたが、今のところ喘息の症状は出ていません。
高血圧に使われることが多いお薬?
ところで、先日再発してから2回目の採血があったのですが、看護師さんと雑談をした際、上記の咳喘息の話をしたら、
と話していました。
それは知らなかったので、私はどちらかというと低血圧気味だけど、このお薬で大丈夫かなぁ?と少し気になっています。
お薬のおかげで、確かに脈は落ち着き、だいぶ楽にはなりました。むしろ、効きすぎているのか、微妙に脈が60を切ったことがあったので、このまま毎日飲んで徐脈にならないか気になります。
自己判断ですが、脈が60を切った日は薬を飲んでいません。
コロナの影響で、血液検査の結果は病院に行かず、電話で先生とお話することになっているので、今度確認しよう思います。
立ち眩みは甲状腺機能亢進症と関係ないと言われた
私は産後に初めて甲状腺機能亢進症と診断される前、あまりに立ち眩みが酷く、立ちあがるのが苦痛なくらい頻繁にありました。
出産時に1.2リットルの出血があり、それが原因で貧血になったのが長引いているんだと思い込んで受診した内科で、甲状腺の病気の可能性を指摘され、甲状腺機能亢進症と診断されたのです。
当時も、立ち眩みは甲状腺機能亢進症とは関係ないと言われましたが、今回の再発の際も立ち眩みの症状が出ていました。
主治医が変わったので、改めて聞いたのですが、やはり関係ないだろうということ、立ち眩みはどちらかというと低血圧の可能性が高いので、詳しく調べるには大きい病院で検査を受けないといけないとのことでした。
先生の説明を聞いて、確かに甲状腺と関係ないのだろうな・・・と思いはしましたが、実際に私の場合は、甲状腺機能亢進症になった場合に立ち眩みが頻繁にあるので、記録しておきたいと思います。
まとめ
今のところ、今回の甲状腺機能亢進症の原因は、橋本病由来の無痛性甲状腺炎の可能性が高く経過観察中ですが、早くて次回の血液検査結果でわかると思います。
2回目の血液検査で、ホルモン値のFT3、FT4共に基準値になっていました。このことから、無痛性甲状腺炎ということで、経過観察中です。
私の場合は、産後の無痛性甲状腺になってからずっと、定期的に検査を続けています。
そして、分かったのは、無痛性甲状腺が治まる→バセドウ病発症→薬服用でバセドウ病寛解、そして転院後に橋本病の抗体があることが発覚したので、信頼できる医師、できれば甲状腺専門医に出逢えるのが肝心だと思います。
女性ホルモンが体に及ぼす影響は絶大で、本当にホルモン恐るべし!と、つくづく思います。肉体的にも精神的にもです。
しかし、知識として知っていれば、気持ち的に楽ですし、早めに受診をする判断材料にもなります。
自分の体の変化に目をつぶらず、早めに対処することで、心も身体もできるだけ健やかになれるよう努力はできるので、これを機会に緩んでいた気持ちを改めたいと思います。
次回の血液検査の結果はこちらの記事↓