産後、なかなか体調が回復せず、漠然と「産後の肥立ちが悪いのかな?」と思っていた私。
ある症状をきっかけに、内科を受診したのですが、そこで言われたのが思いがけない言葉でした。
「甲状腺の検査をさせてください。」と。
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目次
めまい、立ち眩み、息切れがひどく、歩くのも辛い。貧血かな?
私は38才を迎える直前に初産を経験しました。
その際、1.2リットルという、なかなか出血量の多いお産で、貧血になったことがない私でしたが、さすがに産後すぐはフラフラしていました。
ヘモグロビンは、8くらいだったと思います。
産院では鉄剤を処方され、きちんと飲んでいました。
その経緯があったので、帰宅後もめまいや立ち眩みは貧血のせいだと思っていたのです。
しかし、産後2ヶ月を過ぎてもその症状はなかなか良くなりません。それどころか、ひどくなっているように感じます。
ある日、あまりにも酷い立ち眩みで、体を起こすのも辛く、息切れもなかなか治まらない状況に、さすがに変だと思いました。
きっと貧血が治りきっていないんだな、と思った私は、内科で貧血検査をしてもらおうと、乳飲み子を夫に預け、フラフラした足取りでどうにか病院に向かいました。
私の喉の腫れ具合を気にする内科の先生。
ひどく具合が悪そうにしている私を、看護師さんが気にかけてくれてはいましたが、人気のある病院なので、ある程度待たされました。
やっと私の順番になり、お医者さんに、
はぁはぁ言いながら、先生にそう説明すると、
思いがけない先生の言葉に、「???」と頭の中はクエスチョンマークでいっぱいでした。
そういえば20代の頃、健康診断の時に、
「甲状腺が腫れているようだけど、家族に甲状腺疾患がある人はいますか?」
と尋ねられ、いないと答えましたが、
「念のために喉のエコー検査もした方がいいよ。」
と、追加検査したことを思い出しました。
でもその時は、特に異常もなく、人より少し甲状腺が大きいみたい、という結果で終わりました。
先生は私の喉の大きさを気にしてるみたいだけど、ちょっと人より大きめってだけで大丈夫なのになぁ、という気持ちでいました。甲状腺の検査をすると言われたけど、まぁ何ともないでしょう、と。
それより、とにかく早く検査結果が出て、鉄剤処方されたらいいなぁ、と思っていた私でしたが、検査は外部委託なので、結果が出るのに数日かかります。その日は検査のみで帰宅しました。
診察予定日より前に、病院から電話がきた。
たぶん、1週間後くらいに検査結果を聞きにいらしてくださいね、と言われてたと思いますが、2~3日で病院から電話がかかってきました。
という内容でした。
思わぬ連絡にびっくりと、怖い病気だったらどうしよう・・・という不安でいっぱいになり、電話を受けてすぐに病院へ向かいました。
検査の結果は、甲状腺機能亢進症。
検査結果の説明の為に診察室に呼ばれました。
えーーー!? Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
甲状腺機能亢進症???
しかも貧血は関係ないの?
このドキドキは症状である動悸のせい?いや、もう聞いたことない病名が出てきて、パニック~!
小心者の私は、とにかく早くはっきりとした結果が知りたくて、すぐに紹介された総合病院に予約を取りました。
総合病院での精密検査の結果 ➡ 無痛性甲状腺炎。
残念ながら、今、手元に残っている総合病院での血液検査の最初の記録の一部が見つからないですが、TRAb (抗サイログロブリン抗体)という値が1.0(正常値は1.0未満)ということで、バセドウ病ではない、との診断になりました。
私が自覚している症状としては、
- めまい、酷い立ち眩み
- 動悸
- とにかく怠くて、起きているのが辛い
でした。
先生に言われて初めて気づいたのが、手の震えです。わずかではありましたが、手をみせてください、と言われた時に、確かに手が震えていました。
また、何もせず安静状態でも、脈が120近い頻脈で、体が常に走っているような状態だったようです。それじゃぁ、疲れるよね・・・と納得。
それだけ体が目まぐるしい状況なので、エネルギー消費量もすごく、授乳で痩せていると思い込んでいたのは、実は甲状腺機能亢進症の影響で痩せていたのです。唯一、この病気で嬉しかったこと(?)は、痩せてお腹がスッキリ、ぺったんこになれたこと。食いしん坊なので、いくら食べても太らないのをいいことに、色々食べてましたが、後に症状が落ち着いてからが大変でした。( ̄▽ ̄;)
無痛性甲状腺炎について、わかりやすく説明されているサイトがあったので、以下引用いたします。
何らかの原因により甲状腺組織が破壊され、甲状腺内に貯められていた甲状腺ホルモンが血液中に流れ出てしまいます。そのため、甲状腺ホルモンが約3ヶ月間高めになり、その後甲状腺機能低下の時期があり、多くは自然に機能が正常化します。
引用:金地病院より
私の場合は、出産という体に大きなストレスがかかったことが誘因となり、一過性の甲状腺機能亢進症になったのでしょう、というのが最初の診断でした。
治療方法は特になく、自然にホルモン値が回復するのを待つのみで、経過観察をすることになりました。
先ほど、「最初の診断」と書きましたが、経過観察する中で、病名が変わってきました。それは、また別記事にて書いていきます。
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夫が手配してくれたヨシケイに助けられました。
授乳やオムツのお世話で寝不足なのは、産後の母親は当たり前のことなんだし、どうしてこんなにキツイんだろう?
私って、怠け者のダメダメ母親かな・・・?と、実は負い目を感じていました。
でも、甲状腺の病気が原因だとわかり、ホッとしました。
しかし特効薬となる薬はなく、ただ回復するのを待つだけなので、正直、子供のお世話でいっぱいいっぱいでした。
洗濯まではどうにかできても、料理をすることがほとんどできず、そんな私に夫が提案してくれたのがヨシケイの食材宅配サービスでした。
夫は料理は得意ではないので、選んだコースは、レンチンや湯煎などで食べられるものや、タレや○○の素などで食材を炒めるだけと、とても簡単に作れるものでした。
正直な感想としては、スーパー等で売られている冷凍食品などもあったので、ヨシケイオリジナル商品と思っていた私は、ちょっと期待はずれでした。お味も、いわゆるレトルト感は否めません。
でも、栄養士さん監修ということで、安心して食べることができましたし、何より、料理をすることができなかった私にとっては、本当にありがたいサービスでした。これを利用したおかげで、一番症状がひどかった時期を乗り越えられました。
ヨシケイは、私たちが利用した一番簡単で楽に作れるコースの他にも、しっかり調理するセットなど色々あります。定番のものは、必要な分の食材とレシピが入っていて、お味もとても美味しいと評判のようです。
【栄養士の献立】ヨシケイお試しキャンペーン実施中!まとめ
産後2ヶ月が過ぎ、そろそろ体が回復しても良い頃なのに、思うように体が動かない・・・。
何だかダメな母親、妻だなぁと自己嫌悪に陥りましたが、病名がはっきりしたおかげで気持ちを立て直せました。
もともと理解のある夫ではありましたが、それでも負い目を感じながら夫に育児や家事の助けを求めていた私でした。でも、「病気なんだから頼れるものは頼ったらいいんだよ。」と、寄り添ってくれたことは、本当に感謝という言葉につきます。
そして、一発で甲状腺が怪しいと見抜いた内科医の先生のおかげで、すぐ原因がわかったことも感謝でした。やはり、患者自身をちゃんと診てくださるお医者さまは違う、と実感です。
妊娠・出産は、身体的に大きなストレスを感じているそうなので、それをきっかけに発症する病気があるということを、身をもって知りました。
産後の肥立ちが悪い私って・・・と悩んでいるあなた、ご自分を責めることはありません。
もしかしたら、何か病気が隠れているかもしれません。
産後1ヶ月を過ぎても、体調が思わしくない場合は、病院で診てもうことをおすすめします。
原因がわかれば、気持ちも落ち着いていくと思います。
大丈夫、あなただけではないですよ。