信頼できる医師かにこだわる理由。祖母を誤診で亡くした事実を知ってから。

つい先日、母の主治医と険悪なムードになり「転院」という言葉が何度も何度も頭をよぎっています。というのも、元々の主治医の先生は本当に信頼できる素晴らしいお医者様でしたが、ご都合により現場を離れることになり、望まぬ主治医変更であったのを我慢していたのですが・・・とうとう爆発してしまいました。

なぜか心療内科で「元気ですよ。」と答えてしまう母なので、適切な診察が数年間されていなかったことがあり、それがわかって以来、毎回付き添っているのですが、個人的には、「今の時代、医者は自分で選ぶもの」と強く考えていることを、改めて感じています。それ故、この望まぬ主治医の診察時間は、ストレスに感じています。

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医師への不信感。起因は、祖母を誤診でなくした経験にあり。

大人になり、インターネット検索が容易くなってからは、自分で通う病院・医師の情報は手に入れられるだけ調べるようにしています。それは大好きな祖母を傲慢な医師による誤診で亡くしてしまった過去があるからです。

私が小学生の頃に祖母は亡くなったので、当時、詳しいことはよくわかっていませんでした。おそらく高校か大学の頃、母に祖母の病気は何だったのか聞いたのがきっかけで知ったと記憶してます。

母:「おばあちゃんは、子宮がんだったんだ。最初、血尿が出たからって病院に行ったら、膀胱炎と診断されてね。それで膀胱炎の薬が処方されたんだけど、一旦血尿がおさまって。でもしばらくしたら、また血尿が出たから同じ病院の同じ先生に診てもらったら、今度は、”あなたは子宮がんです。”っていきなり本人に言って・・・。」

母:「おばあちゃんは、”でも先生、この前は膀胱炎と仰って・・・。”と聞いたら、”これが癌じゃなかったら何なんだ!!”と、もの凄い剣幕で怒鳴り散らしたんだよ。」

話を聞いて、愕然としました。そして震えて涙が出てくるほどに悔しく、怒りが沸き起こりました。祖母は、いきなり「がん」だと告知され、ショックだっただろうに、怒鳴られて、どれだけ悲しかっただろうかと・・・。今、書いていても涙が出てきます。

昔は「お医者様は偉い」という空気感がかなり強く、患者が意見することなんて滅多になかったと思います。誤診をした医者に”これが癌じゃなかったら何なんだ!!”言われ、祖母も母もしょんぼりして帰ったと聞きました。

最初に膀胱炎と診断されてから、次に病院に行くまでに数ヶ月経っていたといいます。ステージはかなり進んでいたようで、子宮全摘出だったと聞きました。(卵巣とか詳しいところまでは聞いていません。)  しかしその後、転移が見つかり、帰らぬ人となりました。

子供の頃、術後の痛々しい祖母のお腹を見て、かなりショックを受けた記憶がありますが、祖母は孫を心配させないように「おばあちゃんのお腹にね、虫がいたから手術して取ってもらったんだよー。」と笑って話していました。子供だったので素直に、「そっかー、おばあちゃん、お腹に虫がいたんだねー。」とすっかり信じていました。

最初に血尿が出た時に、正しく診断されていたら、命を落とすまで病気が進んでいなかったかもしれないのに・・・。初めて真実を聞かされた時、「訴えてやりたい!」と真っ先に思いました。そして、「お医者様は正しい」とあった認識は、不信感へと変わりました。

信頼できる医師に出逢うにはどうすればいいか。

しかし、病気やケガをすれば、病院・お医者さんを頼らざるを得ません。もちろん、祖母を誤診したような医師ばかりではないのは百も承知です。では、どうやったら信頼できる医師との出逢いが得られるか。

私のやり方は、まずは家族、友人、知り合いからのしっかりとした口コミを聞いています。特に医療従事者からの情報は実際に信頼できるものが多いです。

次にネットでの情報収集。地域の掲示板等、参考になるものもありますが、なるべく客観的に書かれているのを見るようにしています。ネットでの情報は、どれが正しいのか判断に迷うこともあるので、慎重に読み込んでいきます。もし担当医師の経歴などもネットで開示されていれば、それも確認しています。

そしていくつか絞り込んで、総合的に感じた「ここだ!」と思えるところへ実際に行ってみる、というように病院を選んでいます。行ってみて、実際合わないな、と感じた病院には無理して通うことをしないスタンスですが、上記のやり方で「合わない」と感じる病院に行くことは、幸いなことにほとんど記憶にありません。

出逢えた素晴らしいお医者さん方

母の元々の主治医は、最初は夫を連れていく為に調べた病院の先生でした。夫は以前、パワハラによる影響で睡眠障害に陥っていたので、良い心療内科はないかと、必死で探しました。この時はネットでの情報収集のみでした。

良いと感じた二つの候補からその病院を選んだのは、最終的には「感」でしたが、それに従って正解でした。

はっきりと物を言う先生ではありましたが、ちゃんと患者と向き合い、心の声を汲み取ってくださる真摯な方でした。判断力もお見事で、先生のおかげで夫の睡眠障害はすっかり治り、窮地を救っていただきました。

他にも私は、甲状腺や内科医、歯科医、子供の小児科医・・・。今は、たくさんの信頼できるお医者様に恵まれています。祖母の病気の事実を知り、医師に対し厳しい目を持つことになりましたが、そのおかげで素晴らしいお医者様との縁を引き寄せられたと思います。

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母のへっぽこ主治医問題をどうするか。

まず、患者である母が「この先生だと、診察がストレスになる!」と訴えており、心療内科を受診してストレスを感じるという奇妙なことは避けるべきでは、と思い始めています。

しかし、薬の調整は前主治医の先生がしっかりやってくださり、母の症状も安定しているので、この人は、ただ処方箋を書いてくれる人、と割り切る考えもあります。

ですが、このへっぽこ野郎(あ、つい。)は、前主治医の先生の処方や診察の仕方に批判的な言葉をちょいちょい入れてくるので、不愉快な気持ちを炸裂させてくれます。付き添いの私もストレスです。そして、患者の言葉に最後まで向き合わず、否定し、心療内科医なのに何故か患者にダメージを与えます。ダメじゃん!

母のストレスが私に跳ね返ってくることも多々あるので、やはり転院の考えが膨らんできています。実は、前主治医の先生がひっそりと診察をしている情報を得たのですが、正規では予約を入れられないようです。どうにか伝手を頼って、先生にたどり着けないか模索中です。

一番の希望は、前主治医の先生にまた診ていただくこと。

それが無理なら、転院。でも、合う心療内科にたどり着くには、なかなか労力がいるので、それなりに覚悟をしなければいけません。

母とも話し合いながら、また信頼できる先生に出逢えることを願って、情報収集していきたいと思います。

追記
その後、伝手を頼って、元々の主治医の先生に予約を入れることができました。(涙)
また進捗あれば記事にしたいと思います。
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