保護猫を迎えたい私と反対の夫。約2年間、平行線を辿っていた私たちですが、ある保護猫ちゃんとの出逢いにより、里親になるための決断と行動ができました。
その子との出逢いを綴った記事はこちら。
現在、我が家には1匹の保護猫がいますが、その子は最初に出逢った保護猫ちゃんとは違う猫です。
縁あってウチの子になったのは、猫エイズキャリア(りんご猫)の三毛猫でした。
今回は、私が保護猫の里親になるまでの話の後編です。
スポンサーリンク
目次
魂が突き動かされた猫と、瞑想で浮かんだ運命の猫
元々、犬派である私は、いつかペットを飼える日が来るならば、当然ワンちゃんだと思っていました。
しかし、不妊治療で結果が出ずに落ち込んでいた時に、YouTubeで保護猫の動画を見て癒されたことが強く印象に残っていて、それ以降、密かに保護猫の里親になりたいと考えていました。
しかし、夫に反対されていたので、「いつか猫を家族に迎えられたら」という考えで数年過ごしていましたが、その「いつか」は、保護猫カフェで出逢ったハートをきっかけに、急に訪れたのでした。
反対の夫をやっと説得できたにもかかわらず、残念ながらタイミングが合わなかったため、ハートは他の家族に正式譲渡されました。
しばらくは、魂が引き裂かれたような感覚で、自分でも戸惑うしかなく、ぽっかりと穴が空いた心を癒すために、ただただマインドフルネスに時間を費やしたのでした。
そんなある日のこと、「ハイヤーセルフと繋がりコンタクトをとる」という誘導瞑想動画を連日やっていたのですが、その最中に脳内でハートと会話している私がいました。
そう質問した私に、ハートが返事をくれました。
でも、私よりもあなたを必要としている猫がいるから、身を引いたんだよ。
そんな風に、受け取れたのです。
その脳内のハートは、人間の言葉を喋ったわけではなく、猫語で話しかけてきたのでもなく、ただイメージのハートが直接私の脳に伝えてきたような感覚でした。
とても不思議な感覚でした。
でも、ツーっと流れてくる涙と共に、不思議と「わかった」と納得できた私がいたのでした。
そして、私は
と決意しました。
複数の保護猫シェルターを訪れる日々
まずは、ハートがいた保護猫カフェで運命の猫ちゃん探しを始めました。
ただ、元々通っていた保護猫カフェなので、ざっと見ですが、ハートのような魂を揺さぶられるような存在は感じられませんでした。
他にもこんな子がいますよ、とスタッフさんにお見合いさせてもらいながら、
ここだけじゃなく、他の保護猫団体に足を伸ばすくらいじゃないと、運命の猫ちゃんにはなかなか会えないかも。
という想いが湧いてきました。
すぐにネットで検索し、あるシェルターで里親募集している猫ちゃんたちがインスタグラムで紹介されているのを見つけ、かわいいなぁ~と思った猫ちゃんにも会いに行ってきました。
しかし、かわいいけれど、やっぱりハートのようなときめきはなかったのでした。
ハートの保護猫カフェで次の候補ほぼ決定と思っていたが・・・
色々な猫ちゃんに会いに行く中で、私の好みの猫ちゃんがわかってきました。
性格は穏やかで、人懐っこい子。
でも、甘えん坊過ぎる子だと、自分が忙しくてかまってあげられない時に寂しい思いをさせてしまうかもしれないと考え、マイペースに甘えられる子、というように具体的に自分の好みを伝えられるようになりました。
そして好きな容姿柄は、白猫もしくは、白がメインのトビ柄のニャンコです。
なので、何となくハートに似ている子や白猫さんにばかり目が行っていました。
そんな中、ハートがいた保護猫カフェで、ハートのようにトビ柄でオスの抱っこ好きな子を紹介されました。
紹介されたあと、自分の気持ちを確かめるために何度か通いながら、その子と触れ合いタイムを作っていました。
私の腕に抱かれながら、エアーふみふみで甘えてくるその子に、まるで人間の赤ちゃんを抱いている時のような幸福感を覚えました。
そう思い、第一有力候補ということをスタッフさんに伝えました。
しかし後日、実は面倒を見ているスタッフさんの一人が、私が有力候補と伝えた子のことを、
「自分が引き取ります!」
と断言調でインスタグラムからメッセージが来ました。
それまでの間に、私とスタッフさん複数名で、何度も話し合っていました。
私がどれだけハートに心動かされたか見ていたスタッフさんたち、里親になれなかった悲しみを慰めて、全面的に協力します、と話し合ってきたスタッフさんたち。
それが、その抱っこ好きのオスのニャンコを私が気に入っているの知り、あるスタッフさんから声をかけられ、
「自分が引き取りたいと思ったけれど、カイカさんならお譲りしますよ!別に私は他の猫ちゃんでもいいので。」
と言ってくれていました。
しかし、結局直前になり
「この子しか考えられません。やっぱり私が引き取ります。」
になったのです。
やっとの思いで次に進もうと決めたのに・・・こんなことなら、最初から譲ります、なんて言わないで欲しかった。
なんとも言えない思いになりましたが、どうにもならない決定事項として告げられたのでした。
マインドフルネス中に降りてきた猫の顔
ハートとの別れから気持ちの整理をつけ、次の候補と決めた子にも振られる結果になりましたが、実はその数日前、再び不思議な経験をマインドフルネス中にしていました。
前述した、ハイヤーセルフとコンタクトを取るマインドフルネス誘導動画を聞きながら、心地よくトビ柄の抱っこ好きなオス猫ちゃんのことを思い浮かべようとしたとき、一瞬、トラ柄の猫の顔が出てきたのです。
例えて言うなら、まるでサブリミナル効果のよう、と表現すればわかりやすいでしょうか。とにかくパッと一瞬でした。
なんだこりゃ。
全然違う猫ちゃんが頭に浮かぶなんて!?
その頃、スピリチュアル方面を強く意識していた私は、「感じていることが現実になる」とよく耳にしていたので、違う猫ちゃんの顔が浮かんだことで、私が決めようとしていた子を迎え入れることに邪魔が入ったら嫌だな、と考えていたのでした。
そして実際にダメになってしまった不思議。
最初は、とにかく意味がわからない!と思っていただけでした。
やっと出逢えた運命の猫さん
ブロークンハート続きの保護猫探し。
めげていてもしょうがない、気を取り直してハートがいた保護猫カフェの運営元が管理しているシェルターにも顔を出してみました。
そして、たくさんの猫たちと触れ合っているうちに、
と思い立ちました。
シェルターには200頭あまりの保護猫がいるとのことだったので、帰宅後、そのシェルターのスタッフさんとやり取りしながら、性格的な好みを伝え、絞っていくことにしました。
幸い、そのシェルターもインスタで保護猫の紹介をしていたので、ほとんどのお見合い候補猫ちゃんを写真で見ることができました。
やはり最初に目が行くのは、ハートのような白がメインのトビ柄のニャンコですが、その中で見つけたのです。
あの、マインドフルネス中に浮かんだ猫の顔を。
まだ直接会ってもいないのに、腹を括れたのでした。
スポンサーリンク
再び、ツワモノ夫との話し合い
私が何回も保護猫カフェやシェルター等を訪ね歩いていることは、日常会話の中で知っていた夫。
特に否定することもなく聞いていたので、きっと大丈夫だろうと思っていましたが・・・。
「この前、ハートのトライアルにOK出したのは、カイカをここまで行動させたハートという猫だから、ということだったよね。ハートがダメになったから、今度はこの子でいーや、みたいな感じだと話は違うよ。その子は、本当にハートと同じくらい心が動かされた猫なの?」
くっ、また出てきたぞ。
ツワモノ星人。
正論に正論をついて、逃げ道をふさぐという恐ろしいワザを得意とする。
この時の私は、ツワモノ星人に「マインドフルネス中に浮かんだ猫なんだよ。」なんて非現実的なことを言えるはずもなく、「簡単にハートの代わりに適当に選んだわけではない。」と言うので精一杯でした。
そして、見る見るうちに涙目になる私だったのでした。
夫の素朴な疑問。なぜ猫を飼いたいと思うようになったのか?
涙には弱いツワモノ星人。
一旦、私の涙が落ち着いた頃、夫から質問をされました。
「そもそもなんだけど・・・何で猫を飼いたいと思うようになったの?」
そう・・・私は夫に、保護猫の里親になりたいということは会話の中で伝えていましたが、その理由について詳細を語っていませんでした。
それを話したら、「くだらない」と切り捨てられるかもしれないと勝手に思い込んでいたのです。
その理由とは・・・。
冷えた心を救ってくれた保護猫動画
私はかつて不妊治療で結果が出ずに落ち込んでいた時期がありました。
その時に唯一、心が安らげる時間がありました。
YouTubeで見る保護猫関連の動画です。
何がきっかけかわからないけれど、YouTubeのおすすめに出てくるのが保護猫関連が多くなり、いつの間にか必要なこと以外、そればかり見ている感覚でした。
そのうち、保護猫の動画ばかり見ている自分はこれでいいのかと自己嫌悪に苛まれるようになりましたが、不妊治療を受けている病院で受けられたカウンセリングで、猫動画を見ることで心の安定を図っていたということがわかりました。
その時のことを綴った記事はこちら。
実は、公開までに至りませんでしたが、いつか保護猫の里親になりたいという心情をブログで下書き保存していました。
【仮タイトル1】妊活卒業(もしBabyこなければ、保護猫迎えたい) 2018年11月7日
【仮タイトル2】保護猫に救われた気持ち 2018年11月7日
内容としては、娘が欲しかった私が不妊治療を諦めるなら、保護猫の女の子をお迎えしたい、というものでした。
このことを夫に伝えた時、意外にも、
「そうだったんだ。」
というような表情をしていました。
てっきり、軽くあしらわれると思い込んでいたので、これまで伝えられずにいたのですが、夫はしっかりと話を聞いてくれました。
考えていた保護猫を迎えたい理由を言うタイミング
ただ、私はその理由をずっと胸にしまい込むつもりではありませんでした。
今、住んでいるのはマンションなのですが、私はとても気に入っていて、できればずっとここに居たいと思っています。
しかし、長男である夫は、いずれ時がくれば、実家を受け継ぐ意志が固く、それは決定事項となっています。
繊細な気質である私にとって、住む場所は精神面でもとても大事なことです。
正直言うと、今の環境を変えられることは、相当我慢を強いられる思いなのです。
だから、私は実家に引っ越す際には、せめてもの条件として保護猫を迎え入れたいと訴えるつもりでした。
その胸の内も、この話し合いの中で正直に夫に伝えたのでした。
そして、今回も、あくまでトライアルをOKする、ということでワンクッションありましたが、私がインスタで見た三毛猫に家族で会いに行くことを認めてくれました。
インスピレーションの出逢いがもたらした結果
シェルターのスタッフさんとのやり取りの中で、お見合い候補猫をリストアップする際、
「ぜひ、りんご猫(猫エイズウイルスキャリア)の子たちも、視野にいれてあげてください。確かに発症するとケアは大変ですが、発症しないまま猫生を終える子もたくさんいます。りんご猫というだけで、最初から視野に入れてもらうことさえ叶わず、なかなか譲渡が決まらないというのが現実です・・・。もしよければ、この子たちにも会ってあげてください。」
と聞いていました。
私は、りんご猫という呼び方をその時に初めて知ったのですが、エイズキャリアの子たちのことは、猫動画を見て知っていました。なので、偏見はほとんどなかったです。
猫動画の中でも特に印象に残っているのは、YouTubeチャンネル「musubiyori」に出てくる「おむすびさん」のことで、動画主のムスママさんの情報発信の影響が大きいです。
過度なストレスがかかるとエイズが発症しやすくなる、というのを聞きましたが、健康な猫であれ、りんご猫であれ、なるべくストレスを感じさせずに大事に育てていくのに変わりはありません。
生涯面倒を見ることなので、障害を抱えているかなど、正直気になる部分ではありますが、ハートとの出逢いをきっかけに、「この子だ!」と思える猫ちゃんなら家族に迎えたいと思っていたので、りんご猫たちもお見合い候補に入っていました。
そして、「マインドフルネス中に浮かんだトラ柄の顔の猫」は、りんご猫の部屋にいました。
三毛猫のミケコです。
会った瞬間、
やっと、やっと私の娘に会えた!!
もう「かわいい、かわいい!!」の言葉しか出ず、なでなでしながら確信をもったのでした。
無事にトライアル開始!
トライアルをさせてください。
夫にそう伝え、しぶしぶな表情でしたがOKの返事。
会ったその日で、トライアル決定にこぎつけました。
その時点では、まだケージやキャリーケースなど、必要なものを揃えていなかったので、準備期間として1週間もらいました。
そして、初めてミケコに会ってから一週間後、ピカピカのキャリーケースでお迎えし、私たち家族の一員になるべく、一歩を踏み出したのでした。
トライアル期間延長後、正式譲渡へ
トライアルは基本的に2週間ですが、夫からの要望で2週間の延長をし、約1ヶ月経ってから正式譲渡となりました。
実は、その間にまたまたトラブルがありましたが、ミケコを紹介してくれたスタッフさんが尽力してくださり、前に進むことができました。
その話は、別記事にしようと思います。
夫からOKが出た理由
なかなか手強かった夫でしたが、今ではミケコのことをかなり可愛がっております。笑
毎日毎日、おはよう、おやすみの挨拶はもちろん、
「かわいいねぇ。」
と、顔の筋肉緩ませながら、ミケコをなでなでしながら声をかけるのが日課です。
そんな夫ですが、正式譲渡を決める最後の話し合いの時に、なぜミケコの里親になることを許可したのか、理由を話してくれました。
それは、体外受精で思うような結果が出ずに苦しんでいた私が猫動画見ることで心救われ、妊活を卒業する時に、ずっと娘が欲しいと思っていた私が、保護猫を「娘として育てたい」と心密かに思った気持ちを尊重してくれたとのことでした。
猫を娘として育てたいだなんて、軽くあしらわれるかもしれない、と勝手に思い込んでいたのとは逆で、夫はしっかりと受け止めてくれた。
私の心からの願いを真剣に受け止めてくれたのが嬉しかった。
本当に意外でしたが、私が「くだらないと思われるかも。」と思っていたけれど、ちゃんと伝えた本音が、ツワモノ星人の【THE 正論】を打ち砕いたのでした。
そして、更に夫の口から出た言葉が、
「いつかは実家に引っ越すことになる。ここにずっと住みたいカイカの気持ちもわかるけれど、どうかミケコを娘として育てるということで、心の整理をつけてもらいたい。」
というものでした。
夫は、私が今の場所に住み続けたいけれど、それを叶えてあげられないことを申し訳ないと思っていたのでした。
引っ越す条件として保護猫の里親になりたいと言うつもりだった、という私の本音も、しっかり受け止めてくれての決断だったのです。
心から感謝の気持ちが溢れ出るのと共に、ミケコを家族として迎え入れる責任をひしひしと感じさせる夫からの言葉でした。
瞑想中に浮かんだ猫は家族になりました
我が家に来た当初、ミケコは初めての場所に怯えてケージの中に籠っていましたが、適応能力が高いのか、翌日にはケージを出てくつろぐ姿を見せるようになりました。
トライアルの終盤に入ると、私以外の家族もすっかり情が移り、ミケコは自然と家族の中に溶け込んでいきました。
そして、夫と息子から聞いて驚いたことが、
「ハートよりもミケコの方がかわいいと思っていた。」
ということでした。
息子に言わせれば、ハートよりもミケコの方が顔がかっこいい(笑)、夫の方は、ミケコの顔が好き、とのことで、二人には容姿的にミケコが好みだったのです。
私にとって、今もハートはミケコと同じくらい特別な存在ですが、今こうしてミケコを家族に迎え入れて家族の反応を聞くと、ウチに来るべくして来る子だったのだと思います。
エイズキャリアであるミケコですが、できれば発症することなく猫生を送れるよう、大切に家族として過ごしていきます。