二人目不妊治療の為、40代で初めての体外受精。その過程をブログに記録しています。
無事に採卵でき、受精確認後に凍結保存するところまで進み、その翌月には自然周期での凍結胚移植を予定していました。
ちなみに、私は初期胚移植(培養3日目の胚を移植する方法)をします。
前回の記事はこちら。
わくわくしながらその日を楽しみにしていましたが・・・。
予想もしなかったキャンセルの事態。
黄体未破裂(LUF)ということで、排卵が通常通りでなかった為に、適切な胚移植ができないとのこと。
残念ですが、万全な状態で移植したいので、ここは仕方ありません。
その経緯を綴ります。
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自然周期での胚移植に向けての準備
自然周期での胚移植とは、ホルモン補充はせず、自然に排卵するのを待って、そのタイミングで適切な日に胚移植をすることです。
私の場合は、培養3日目の初期胚での移植なので、排卵した日から3日目に移植するのが最適な子宮環境になります。
採卵から8日目の診察の際、受精卵の凍結保存の説明がありました。その後、生理を起こす注射(ルテスデポー)を打ちました。
この注射で確実に生理を起こすことによって、しっかり胚移植に向けてのスケジュールを組んでいくため、と説明がありました。
注射で生理を起こす処置は初めてのことです。今まで生理は順調だったので、気持ち的には自然に生理が来るのを待ちたいなー、というのが本音でしたが、ポンポンと進む診察の流れで、自分の意見を言うタイミングを逃してしまいました。
その後のスケジュールとしては、生理がきたら病院に電話連絡し、生理から9~11日目の間に受診する運びとなりました。
先生のお話では、注射(ルテスデポー)を打ってから4~5日で生理がくるでしょう、とのことでしたが、私はそれから8日後に生理になりました。
診察時に言われたとおり、生理になったタイミングで病院に予約の電話を入れます。
D11の診察
仕事が休みの日がちょうどD11だったので、予約を入れました。
いざ診察・・・。
しかし、まだ卵子はそこまで成長していなかったので、3日後に再度来院してくださいとなりました。
生理が始まった日を1と数え、D1とする。D11は、生理が始まって11日目ということ。
D14の診察
卵子は右に14.9mmと、いつもよりゆっくりの成長です。
ちなみに内膜は5.2mm。私は第一子妊娠した時も8.4mmだったようで、第二子妊活を始めても普段から排卵直前で7~8mm台、厚くても9.6mmという感じです。
ネットでみかけるふかふか内膜は、10mm以上と二桁の情報がほとんどだったので、常に不安でいたのですが、先生からは、
と言われました。
そう言われても、気になっちゃいますけどねー。
この日の診察では、翌日から朝晩、排卵検査薬でチェックして写真も撮っていてください、とのことでした。
そして4日後(D18)の診察で、移植日を決めましょう、ということになりました。
D18の診察
着々と胚移植への準備は進んでいます。
この日の卵胞経は記録忘れで残っていないのですが、内膜は6.1mm。結構薄いのが気になります・・・。
しかし、しっかり排卵検査薬は陽性になっているので、念のためのHCG注射(排卵させる為の注射)をして、翌日の夜から膣剤使用の指示が出ました。朝、晩の一日2回です。期間は2週間です。
D21を移植予定とし、その前日に排卵済みの確認の為、受診してくださいとのことで終わりました。
[処方]
ルティナス膣錠100mg 28錠
11,130円(自費負担)
移植予定の前日(D20)の診察
しかし、その排卵確認の受診で、想像していなかった結果となりました。
内診の時に、先生がエコーしながら「うーーーん・・・。」と言っているのが気になります。
内診後、診察室に呼ばれると、
(エコー写真をみせながら)この卵胞は排卵した後の形ではない感じで、排卵しないまま黄体化して体に吸収されてしまったか、もしかしたら既に排卵していたのかもしれない。そうなると、移植は難しいんだよね。だから今回は見送ってキャンセルということにして、またちゃんと環境を整えてからしっかり胚移植しましょう。
との説明でした。
そして先生のパソコンのカルテには、
「LUF」
と記されたのでした。
LUFとはLutenizing Unruptured Follicleの頭の文字を並べたもので、日本語では黄体化非破裂卵胞症候群のこと。
前回の受診で処方されたルミナス膣錠は使用中止し、次回のために置いておくことになりました。
ちなみに膣錠は2回しか使用していなかったので、残り26錠です。自費払いでしかも高額なので、少ない使用だったのがせめてもの救いです・・・。
生理5日目までに受診してください、との指示で診察を終えました。
~黄体化非破裂卵胞について~
診察室における超音波検査でモニター画面に映し出される「丸く黒い影」は「卵子」そのものではありません。我々は内部に液体を貯留した「卵胞」を見ているだけであり、その中に存在する卵子は極めて小さなもので、超音波では捉えることはできないのです。従って「排卵」といってもそれは卵子が放出されたという「目撃証言」ではなく「現状証拠」より、排卵が起こったであろう事を推測しているに過ぎません。
ところが排卵したと思われても実際には卵子が外に飛び出さない現象が知られています。超音波で観察すると、排卵前とほぼ同じ大きさと色調の黒い影がそのまま残っているのが確認されます。基礎体温は上昇しているのに、排卵が起こっていない・・そんな不思議な現象「黄体化非破裂卵胞」は決して珍しいことではありません。
引用:ASKAレディースクリニックより
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排卵検査薬は陽性になっていたのに未排卵?
ところで、先生からの指示で排卵検査薬の結果を写真に撮って診察時に見せたのですが、ちゃんと陽性反応が出ていました。
下記写真は、D15~D17の朝晩に排卵検査薬使用したものです。
D15の朝が薄っすら反応出ているのが気になりますが、はっきり陽性反応が出ているのはD17の夜です。
私は妊娠検査薬で陽性になるのは、確実に排卵すると思い込んでいたので、今回の結果はかなりショックでした。
なぜなら、私の通院している病院では、AIHの後に排卵確認の診察はないからです。
もしかして、今までやってきたAIHでも未排卵があったのではないか?という疑問が湧き出てきました。
もし今後、またAIHをやる機会があるのなら、排卵確認はお願いした方がいいかもしれない、と思いました。
まとめ
順調にいくと思っていた融解胚移植でしたが、不妊外来に通院して初めて正常に排卵しなかったことが確認されたこと(黄体未破裂)により、キャンセルとなりました。
できれば自然に排卵した状態での移植をしたかったのですが、受精卵2個を1回の移植で戻すので失敗はできません。
先生の指示通り、ホルモン補充でしっかり子宮の環境も整えて、大事な卵ちゃんをお迎えしたいと思います。