HSP(Highly Sensitive Person/繊細で敏感な人)気質の管理人カイカの経験談を元に、人間関係についてのあれこれを語るシリーズ。
今回は、
友人と思っていた人は、エナジーバンパイアでした。
というお題で書き綴ろうと思います。
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目次
HSPは、他人を都合よく扱うことに長けている人を引き寄せやすい?
前回は、自分が「都合のいい人」扱いされたことに思い悩んだ気持ちを吐露しました。
私の友人関係で思い浮かぶ人物像は、2パターンあります。
最初は、お互い優劣なく友人関係を築けていたのが、片方が下手に出過ぎて、もう片方の言いなりになっていた為に、パワーバランスが崩れてしまったパターン。
もう一つは、そもそもエナジーバンパイアだったパターン。
今日は、後者のエナジーバンパイアの人との経験談です。
言葉のとおり、人のエネルギーを吸い取る人のこと。
一緒にいると体調が悪くなったり、どっと疲れが出たり、自分の生命力・気力が激しく消耗した感じになる。
人の活力を奪うエナジーバンパイア!
HSP気質である私の友人関係は、決して多いとは言えません。
そんな少ない人間関係の中で、昨年、ある人に心の中で「さようなら」と告げました。
だいぶ前から、その人と会った後の心の消耗度が激しいのは気づいていましたが、相手が精神的に落ち込んでいる状況を見過ごすことはできず、私を必要としてるなら、数時間付き合うのは正義だろうと思って、声をかけられたらなるべく会っていました。
でも、その人の話す内容は、ほぼ職場の愚痴や文句ばかりでした。
嫉妬されてるのではなく、嫉妬の塊の人だった
よく、
「あの人は私に嫉妬してるから、嫌がらせをするんだと思う。」
という話をしていたので、最初は素直に
「率直に意見を言う人だから、誤解を受けやすいんだろうな。仕事は本当にバリバリできるし、嫉妬する人間も多いんだろうな。その職場、大変だな。」
と思って聞いていました。
でも、場所が変われど、いつも
「私は嫉妬されている!」
という言葉が多く、彼女との付き合いが何年も経ってから、本当に嫉妬されているのかどうか怪しい、と思うようになりました。
どちらかというと、その人自身が、人を羨んだり嫉妬してる感情を抱いているのが、言葉には出さないけれど何となく伝わってくるようになりました。
本音を言うと、彼女とのつきあいの後半は、
「そんなにいろんな人に嫉妬されるって、どんだけ魅力的な人間なんだよ。」
と、心の中でツッコミまくりでした。
そして、私の話を聞く時間はほとんど設けてくれません。(笑)
そのうち、彼女のことを
「時間泥棒」
と心で呼ぶようになりました・・・。
時間泥棒と言いたくなる所以
まず、本当に人の話に耳を傾けない。
形だけ、
「そっちはどうなの?」
と聞いてくることはありましたが、やっと私が話せる番になったと思ったのに、話を途中で奪い、
「私の場合はさー」
と言って、彼女の話題にすり替わっているのです。
これはもう本当に、すごいスキルだ!と思いました。
私は完璧に不完全燃焼です。笑笑
活力を吸い取られたあとの様子
どうやらエナジーバンパイアには悪気がほとんどないようです。
帰る頃には、本人はまさに
エナジーチャージ!!
と言わんばかりの笑顔で
「話聞いてもらえて、元気になったー!ありがとねー。」
と。
しかし、彼女に会ったあとの私はと言うと、帰宅後にどっと疲れ果て、何もやる気が起こりません。
特に精神的疲労が酷く、体調までおかしくなってしまうのです。
そして大方、下のパターンに陥ります。
エナジーバンパイア友人に会う |
なんてこったい!
この人に会うことで、自分ばかりでなく、家族にまで影響が出ている・・・。
そして思うのです。
あぁ、この人は私の時間泥棒だ。
と、憤る私・・・。
しかし、すかさず、
そんな風に思いながら会い続けていることを選択している自分も偽善者で酷い人間じゃないか・・・。
と思い、お得意の自己批判が始まるのです。(HSP思考:自分が悪いと思う)
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さよならを決断した決定的なやり取り
よく、人は鏡と言いますが、俯瞰してみると、彼女との関係にも当てはまるのかな、と思うことがありました。
その友人は何かと頼ってきたり、愚痴交じりながらも相談されることも多かったので、私なりに解決策やアドバイス的なことを伝えていました。
一生懸命、尽くしてきたつもりでした。
しかし、本当はあまり気が乗らないのに嫌われたくないという思いで、いつの間にか
「私を必要としているから会ってあげよう。」
という上から目線で接していたと思います。
彼女としても、都合よく会ってくれ、話を聞いてくれる私に連絡しやすかったのでしょう。
おそらく、自己肯定感の低かった私たちは共依存状態だったのかもしれません。
自分と相手が互いに依存し合い、その関係性に囚われている状態のこと。
ここ数年は、私の方から会いたいと連絡することは滅多になかったので、先方から連絡が来なければ会うことはありませんでした。
しかし去年、
そういえば最近連絡来ないけど、お誕生日だし何かメッセージを送ろう。
と、ふと思い立ったのです。
この時は、やってあげよう、という、いやらしいものではなく、心からのお祝いと、今まで一緒に過ごして確かに楽しかった思い出を懐かしむ気持ちを綴ったメッセージでした。
彼女からの返事は、感謝の言葉と、
「自分が愚痴ばかり毒を吐いてしまったことを反省しています。」
という言葉。
え、意外・・・。
と思いながら読み進めていくと、
「いつもカイカに助けてもらうばかりだけど、私が助けることはないなと。私はきっと他の人を助けないといけないんだなと思う。」
ん??
あれ、なんかちょっと心がざわざわしてきた。
挙句の果てに言われた言葉は・・・、
「あなたは私を思い通りにしないと気が済まないんだと思ってしまったことがあり、距離を置いたけれど、傷つけてごめんね。」
えーーーーーーーーーーー!
何それーーーーーーーーーーーー!!
びっくりしすぎて、もう笑っちゃったじゃーーーーん!!!
いや、じわりじわりと、そりゃぁまあ傷つきましたケドネ。苦笑
HSPだからこそ、本当は敏感に感じていたはずです。
「都合のいい人扱い」を受けていることを。
しかし、
[他人よりもまず自分が悪いと思いがち]
という思考が優位になりがちなHSP気質だと、本来持っている優れた感性を抑圧し、退化させてしまうのかもしれません。
結局、そうやって他人軸で生きてきた結果がこれなんだ・・・という虚しさが押し寄せてきました。
彼女は決して悪い人ではありません。
正義感も強く、お人好しなところもあります。
楽しい時間も過ごしました。
でも、これ以上関わると、自分の心が疲弊してしまうと体中で感じました。
そうして、心の中でそっと、
「さようなら。」
と、つぶやいたのでした。
失敗を重ねてやっとわかった自分軸というもの
いっぱい失敗してきたからこそ、やっと今は心から理解できるのですが、心が疲弊する前に、自己犠牲しすぎていないか?と確認する時間を設けるのは有意義なことです。
それは、一人の時間を作ったり、アロマに癒されたり、ヨガや瞑想、マインドフルネスなど、今は色々なスキルの情報が簡単に手に入り、選べます。
言葉で書くのは簡単ですが、私もまだまだ生きづらさ克服中なので、同じような失敗をしたり、落ち込んだりもします。
しかし私が行き着いたマインドフルネス、レイキでのセルフヒーリングなど、 自分を立て直す方法をいくつか確立できてからは、心が疲れてもメンタル回復力は飛躍的にアップしました。
自分軸で生きるのに必要な方法を確立していく中で、エナジーバンパイアのような人との縁も遠ざけることができると思います。
あなたにとって、自分を取り戻す術は何ですか?
まだ見つかっていない人も、諦めなければきっと、自分に合う方法は見えてくると思います。