腑に落ちたHSPという概念と特徴。敏感で傷つきやすい自分がもっと生きやすくなるヒントに

最近、ネットサーフィンしていてふと気になる広告が。

「いい人なのに嫌われる女の共通点|5人に1人はHSP。感受性の強さに傷ついた私を楽にした方法とは」

とあるけど、HSPって何??

初めて目にするその3文字が気になって、ググってみると・・・今までの私の生きづらさの説明がつく!!と衝撃を受けたのでした。

そして、「あぁ、私が今まで悩んできたことは、心の弱い自分だからだって思うのは違っていて、やっぱり私自身を受け入れていくことが生きやすくなる秘訣なんだ。」と確信することができました。ものすごく大発見的な感覚です。

私と同じような感覚で悩んでいる人にも、ぜひこのHSPのことを知ってもらって、心の荷を下ろしてもらえればと思います。

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HSPとは何?

HSP(エッチエスピー)とは「Highly Sensitive Person」を略したもので、直訳すると「とても繊細な人」という概念です。

HSPと検索して一番最初に目にしたサイトがとても分かりやすく、診断テストもありました。こちらのサイトです。

上記であげたサイトでの説明では、

HSPとは(Highly Sensitive Person)
一般に繊細・神経質・内向的と
言われる人たちが持つ
「気質」です。

生まれ持ったものですが決して病気ではなく
世の中のタフな人と
そうではない敏感な人とを2タイプに分けた、

ただの概念に過ぎません。

引用:HSP診断テスト

とありました。

早速、私も診断テストを受けて、結果はこのようになりました。

— 診断結果 —

スコア:97
(-52~140)

HSP度:【中】

HSPであると思われます。一般的な人々よりも非常に繊細な心を持っています。傷つきやすいかもしれませんが敏感であることは過ちではありません。それどころかあなたの人格を豊かにしてくれます。無理せず自分らしくいることで喜びを感じることができるでしょう。

引用:HSP診断テスト

どうやら、中程度という診断なのですが、詳しい具体例などを、HSPである人が書かれたブログで見ていくと、

これ、私のことだ!!

という、確信に満ちた思いになりました。

そしてこのHSPという概念に、長年自分の心の弱さに悩んできたのが救われたのです。

HSPの特徴とは

1996年にエレイン・N・アーロン博士が考案したもので、HSPの特徴は「DOES」という頭文字で説明されています。

以下の4つのうち、一つでも当てはまらないなら、おそらくHSPではないと言われています

私はすべてに該当していました。

D (Depth of processing)「深く処理する」

物事の捉え方が深く、慎重に考えてから行動する

  1. すこしの説明で全体が理解できる。一を知って十を知る
  2. お世辞を言われてもすぐに本音を見抜いてしまう
  3. 物事をはじめるまでにあれこれ考えてしまい、時間がかかる
  4. ゴシップや世間話よりも、生き方や哲学的なことを話したい
  5. 本質をついた質問をしてしまい相手が返答に困ることがある
  6. これから先に起こりうることが数パターン思い浮かぶ

引用: HSPの特徴とは?4大特性「DOES」から読みとく敏感さと強み

私が当てはまるのは、①、②、③、④の4つです。

O (Over aroused) 「過剰に刺激を受けやすい」

刺激にとても敏感で疲れやすい

  1. 人混みやイベント、パーティーが苦手で疲れてしまう
  2. 相手の発言に傷ついてしまい、しばらく忘れられない
  3. ささいなことでも驚いてしまう
  4. 映画や音楽、本などの作品に深く感動する
  5. 人とずっと一緒にいると疲れてしまうのでひとりの時間が必要だ
  6. 本番に弱く、できることもミスしてしまう
  7. ずっと見られていると緊張して動揺してしまう
  8. 選択肢が複雑でたくさんあると混乱して選べない

引用: HSPの特徴とは?4大特性「DOES」から読みとく敏感さと強み

私が当てはまるのは、①、②、④、⑤、⑦、⑧の6つです。

①に関しては、私はお祭りとかそういう雰囲気は好きですが、パーティとかだと多くの人の中で、自分の居所がないような感じになり気疲れが大きいです。

⑧は、当てはまるのかな?と思ったりしますが、ずっと優柔不断なだけと思っていました。

E (Emotional reactivity and high empathy)「感情反応が強く、共感力が高い」

他人の気持ちに振り回されやすい、共感しやすい

  1. 他人からの影響をうけやすく、同調してしまう
  2. 人が怒られていると自分のことのように感じてしまう
  3. 映画やドラマは登場人物に感情移入して号泣してしまう
  4. 相手のちょっとしたしぐさや表情で機嫌や体調がわかる
  5. 言葉を話せない幼児や動物の気持ちを察することができる
  6. 自己犠牲がわりと簡単にできてしまう
  7. 他人よりもまず自分が悪いと思いがち

引用: HSPの特徴とは?4大特性「DOES」から読みとく敏感さと強み

私が当てはまるのは、①、②、③、④、⑥、⑦の6つです。

③はかなり該当して、映画館とかで見てしまうと数日その世界から抜け出せなくなり、悲しいストーリー展開になると、自分が経験しているかのようになってしまうので、かなり精神力を消耗してしまいます。

S (Sensitivity to subtle stimuli)「ささいな刺激を察知する」

五感がするどい(音、光、臭い、味、触覚が敏感)

  1. 冷蔵庫の「ブーン」という低音や時計の秒針の音が気になってしまう
  2. 強い光やまぶしさに敏感で不快に感じる
  3. となりに座った人の口臭やタバコの匂いで気分が悪くなる
  4. 味覚がするどいため、不味いものが食べられない
  5. カフェインや添加物に敏感に反応してしまう
  6. 肌着のタグなどチクチクする素材は我慢ができない
  7. 電磁波に敏感で頭痛がしたりめまいを感じる
  8. 花粉症などのアレルギー体質だ
  9. 薬が効き過ぎたり、あわないものがある
  10. 予感や直観力にすぐれていてよく当たる

引用: HSPの特徴とは?4大特性「DOES」から読みとく敏感さと強み

私が当てはまるのは、①、②、③、④、⑥、⑧、⑨の6つです。

こちらも当てはまるものに関しては、日常的にストレスを感じることが多いです。

特に、強い光、強いにおいなどは辛すぎて我慢できません。

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私が普段強く感じるHSPの特徴

今まで、自分は神経質だとか、くよくよ悩んで心の器が小さすぎるとか思い悩んでいて、とにかく自己肯定感が低いのがコンプレックスです。

この感受性が人と違う(独特な感受性)ことや、自己否定感が強いというのは、HSPの特徴であるようで、私は今まで自分の嫌いだったところが、自分のもっている気質から来ているものだと知り、心が弱いと嘆く必要はないのだと、気持ちが救われたのでした。

私の日常の中でのHSPの特徴を書いていきます。

怒られること=全人格否定に感じてしまう

私は子供の頃からいわゆる「いい子ちゃん」でした。

兄妹の末っ子ということもあり、兄達の様子を伺いながら無意識に自分は怒られないようにうまくやっていたのか、兄達に比べると親に叱られる機会は少なかったように思います。

そういうこともあり、怒られることに耐性ができていないと思いますが、それに加えて、私の全人格を否定しているように感じてしまう、ということが多々あります。

今でも、誰かに(特に理不尽に)怒られたと感じると、人格否定された!と思いがちです。

また、大きな声で何か言われたりするのも苦手で、相手は興奮して声が大きくなってしまっただけかもしれないのに、「何怒っているの?」と思ってしまい、否定された気分になります。

そういう性格をどうにかしたい・・・と思い悩んでいましたが、もしこれがHSPゆえの気質の問題だとしたら、「私は何て情けない性格なんだろう。」という考えで自分を咎めることを打ち消すことができます。

即座に自分の気持ちを表現するのが苦手

例えば口論になった時、思ってもいなかった言葉や罵声を浴びたとき、何も言えなくなってしまいます。おそらくその状況にびっくりして思考回路が鈍っているように感じます。

時間が経ち、冷静になって考えると、何であの時こう言えなかったんだろう!とか、どうして言い返せなかったんだろう!とか、うまく反論できなかった自分に腹が立ち、後悔の念が押し寄せてくることがよくあります。

口論だけではなく、突然のことだと考えがうまくまとまらず、例えば絵や写真を見ての感想を述べよ、と言われても、感動している気持ちは確かにあるのに、なかなか言葉で表現できません。

とにかく自分に自信がない

自分は本当にちゃんとできているんだろうか、人に嫌われたらどうしよう、とか、とにかく自分に自信がありません。

そんな不安に打ち勝ちたい為に目標を高く掲げる傾向がありますが、結局レベルが高すぎて実現できず、そんな自分に自己嫌悪・・・。そしてまた自信を無くす、という無限ループに陥って苦しんでしまいます。

人が「良いね。」と言ってくれたとしても自信がないので、素直に受け入れることがなかなかできません。

10代の頃、一時期よく遊んでいた友人に、「カイカって自分に自信がなさ過ぎて、何だか一緒にいるとシラケる時があるって、○○と話してた。」と言われたことがありました。その時の心の傷は、今思い出してもなかなかイタイです・・・。

争いが苦手ゆえ自分を抑圧するが、キャパを超えると爆発する

良く言えば、平和主義なのかもしれませんが、自分のことではなくても、争いや怒りの中に身を置くと精神的疲労がすごいので、その場を和らげる潤滑油的立場に回ったり、人に不満があったとしてもそれを口にはせず、なるべく人に不快な思いをさせたり、ケンカになることを避けようとします。

しかし、所詮それは自分の感情を抑え込んでいるに過ぎません。いつしかため込んだ気持ちが自分のキャパを超えると、いい子ちゃんの私は影を潜め、相手を思う気持ちはなくなり、ものすごい怒りを爆発させることがあります。

それまでの平和主義な私とはギャップがありすぎて、周りは驚いてしまうようです。

そしてあとになり、深い罪悪感や取り乱してしまった自分を咎めてしまいます。それが無限ループで頭を回り、引きずっている間は一日中、罪悪感に苛まれます。

挨拶を無視されることが恐怖

私は、挨拶をしないのは失礼だ、というのが刷り込まれているので、同じマンション内や職場のビル、子供の学校ですれ違う人たちによく挨拶をします。

しかし、中には無視されることもあって、その度にガラスのハートにヒビが入るのですが、もしかしたら人見知りの方からすれば、やたらと挨拶されても困ることもあるんだろうな、と自分を納得させるようにはしてきました。

しかし、ある程度顔なじみになって、挨拶を交わしていた人から無視される、というのを経験すると、ガラスのハートはヒビどころではなく、砕け散ってしまいます。

夫には、誰だって体調の良くない日とか、プライベートで何かあったかもしれない、という状況があり得るんだから、たまたまその日は挨拶を返されなかっただけかもしれないでしょ、と諭されても、

何か自分はやらかしてしまったのだろうか?

私に怒っているのかな?

という考えに支配されて、朝に挨拶を無視されてしまった日があれば、その日一日ブルーに過ごすくらい考え込んでしまいます。

共感力が高く、人の気持ちに引き込まれやすい

この部分は、単純に「感受性が高いのかなぁ」という風に思ってきていたのですが、HSPの特徴と聞いてすごく納得できるところでした。

人の悩みを聞いても、自分のことのように重ね合わせて感じてしまうので、どうにかしてあげたいと、まるで自分のことのように解決策を考えたりします。

また不機嫌な人の雰囲気に飲み込まれてしまうので、ピリピリした人の傍にいるとかなり疲れます。

そして、テレビやラジオで悲惨な事件や事故、自然災害の話を見聞きするだけで、もの凄いパワーでその世界に入り込んでしまい、やはりこれも自分のことのように苦しくなってしまいます。なので、そんな場面になるとチャンネルを変えたり、最近では好きなJAZZや癒し系の音楽を聴いたり、自分で選べるYouTubeを視聴する時間の方が多くなりました。

強い光が苦手

特に夜のコンビニやドラッグストア等の強い蛍光灯の光、車のライトは結構辛いです。

自分で「まぶしがり屋なので、すみません。」と言って、職場で西日が差し込むにはまだ早い時間でも、体調によってはブラインドを閉めたり。

私は片頭痛持ちなので、そのせいで強い光が苦手なのかな、と思っていましたが、もしかしたら逆で、光が苦手だから片頭痛持ちなのかしら??

強いニオイが苦手

これは、本当に日常でよく感じるストレスです。

エレベーターに残った強い香水のニオイ。

香りの強い柔軟剤も苦手です。

体臭や口臭の強い人の近くにいると、頭が痛くなり、タオルで鼻を抑えなければまともに呼吸ができません。

そして、それは悪阻中に感度が増し、酷く気持ちが悪かった時に夫にリビングですかしっぺをされたのは、今でも恨み節です。笑

まだ他にもあると思いますが、思いついた限りで書いてみました。

まとめ:HSPを知ったことで生きづらさを楽にできそうな予感

私は過去に抑うつ状態から軽度の鬱病と診断されたことがあり、2年間カウンセリングを受けていました。

その中で、認知のゆがみという言葉を知り、それをカウンセラーと掘り下げていく中で、自分と向き合い、生きることが楽になった、と思えるようになりました。

そうした経験の中で、私のように生きづらさを感じている人の参考になればいいなと、経験談を書いていきたいというのもこのブログを立ち上げた理由の一つです。

そして、この認知療法と言われる認知のゆがみを克服していくという手法は、HSPの対策としても挙げられていました。

認知療法のおかげで、だいぶ生きづらさから解放されてはいるのですが、それでもまだ、色々と人間関係でくよくよ悩んだり、心が疲弊してしまうことは頻繁にあり、時には酷い自己嫌悪にもなったりします。

しかし今回、このHSPという概念を知ったことによって、私自身が持って生まれた気質だと考えると、それは仕方のないことで、原因が分かったのならその都度、自分に合った対応策を身に着けていけば、どんどん楽しい時間を過ごすのが上手くなっていけると確信できました。

HSPのことが書かれている本も読んでみましたが、「まさしく、そうだ!」と思う内容で、一気に読み進んでいました。

「敏感すぎていつも不安」なのは「HSP」かもしれません

今後も、自分のHSPならではの考え方や、それに対する対応策などをご紹介していければと思います。

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