変形性膝関節症の治療で母が両膝人工関節手術を受けました。

母が膝が痛いと言うようになって何年経過しているでしょう…10年以上前なのは確かです。

手術は怖いイメージがあって、どうしても他に方法はないかと、家族としても考えてきました。

ヒアルロン酸注射、グルコサミンや運動療法・筋トレなど、色々試していましたが、痛みが増していく中でだんだんと動くことが億劫になってしまいました。そういう流れになると、筋トレをする気力も続きません。

その結果、生活の質は低下し、外出も楽しいものではなくなってしまいました。

少し家事をするのも本人には大仕事で、すぐ横になって寝てしまう生活が続き、それによる体重増加は膝の痛みを悪化させる要因で、悪循環になっていました。

心療内科のお薬を服用する病気もあるので、気分の浮き沈みがあったりしますが、今年に入りだいぶ落ち着いてきて、気持ちが前向きになったのか、膝の手術を受けたい!と本人からの強い希望がありました。

手術を受けることで、以前とまったく同じではないけれど、今よりは充実した生活を送れる。本人が希望を持って手術を受けたいという気持ちを反対する理由は見つかりませんでした。

そして驚いたことに、母は片足ずつ手術するのが多い中、一気に両膝の手術をすることに決めたのです。

今日、手術を終えたばかりですが、記録として残していきたいと思います。

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一度に両膝を手術するのは、そんなに多くないらしい

入院は、手術日の前日である昨日でした。

入院早々、看護師さんから、

看護師さん
両膝手術なんだねー。わぁ、大変だ。がんばってね!

と励まし?脅し?の言葉をもらいました。(^^;)

その言葉で不安になったのか、

両膝手術って珍しいの?

と質問する母。

看護師さん
そうねぇ・・・ぼち、ぼち、ぼち、って感じかなぁ。

と、歯切れの悪い回答。

(心の声)母、大丈夫?どんどん不安になってない??(^^;)

えー、怖いなぁ・・・。

(心の声)うわぁ、弱気になっちゃった?!看護師さ~ん!焦

看護師さん
今、病棟に両膝手術した人が一人いるけど、もうすぐ退院だよ。話聞いてみる?
・・・ううん、聞かなくていいよ。

リハビリの様子とか聞きたいように見えたけど、怖気づいてしまったのかなぁ。

外来で聞いた内容と病棟の説明が若干違う。

入院前は外来の看護師さんから色々説明があったのですが、入院してみると担当看護師さんとの話であれ?と思うことがまぁまぁありました。

例えば、入院する日は必要最小限の荷物で来てください、との説明で、リストアップされた通りに持っていったのですが、結局その日の着替えが足りなくて病衣を借りることになりました。

また、シャワーは入院する前に自宅で済ませてきてくださいね、と説明があったのですが、入院した日は手術に備えて剃毛があり、そのあとにシャワーを浴びる必要があるとのことでした。その分の替えの下着も持ってきていなかったので、念のために1セットくらいは着替えを持っていておけばよかった、と思いました。

後述しますが、手術後に入ると聞いていたHCU(High Care Unitの略。高度治療室)もベッドの空き次第で入れるかどうかわからない、との説明だったので、なんか思ってたんと違う…と頭の中は若干混乱しとりました。苦笑

手術当日の様子

母が受けた手術は、「人工膝関節置換術」というものです。

手術2週間前にあった人工膝関節置換術の説明会の様子は別記事にて紹介します。

私が病室に到着したのは手術予定時間の1時間前で、ちょうど点滴の針を刺し終えて採血しているところでした。

先に来ていた父に、昨日私が帰ってからの母の様子を聞きましたが、看護師さんからの「両膝手術大変よ。」の言葉を聞いたあとでも、

こんなに大変な手術を片足ずつで2回受けるよりは、1回で済ませた方がいいわ。

と、落ち着いて話していたようです。

ブレない母。強し。笑

手術後はHCUからICUへ変更。

昨日までは、手術後はHCUに移動という話だったのですが、今日になっていつの間にか看護師さんからは、ICU(Intensive Care Unitの略。HCUより重症の患者さんが入る。)に移動する予定との説明に変わっていました。

どうしてHCUからICUに変更になったのか聞くと、やはり片足ではなく両足の手術ということで、主治医の先生から念のためにICUへ、という指示があったとのことでした。

その説明を聞いた段階では、まだICUのベッドの空き状況次第では入れないこともある、とのことでしたが、その後ベッドを確保できたと連絡がありました。

ICUにはあまり荷物を持っていけないので、以下のものだけをバッグに入れて看護師さんに預けました。

  • ティッシュ1箱
  • フェイスタオル1枚
  • お箸・スプーン
  • 歯ブラシ・歯磨き
  • 柄付きプラスチックコップ
  • 水500ml

貴重品や他の荷物は家族で持ち帰ってください、との指示がありました。

ちなみに母は無呼吸症候群もあるので、就寝中に無呼吸を防止するために気道を広げるシーパップ(CPAP)という機械もICUに持ち込みます

手術予定時間を過ぎてもなかなか呼ばれず。

「そろそろ移動ですね~。」

と看護師さんから声をかけられて50分経過・・・。もう手術予定時間になっちゃったけど、どうなってるのかしら??

その間に、母のベッドのお向かいさんから声をかけられました。

お向かいさん
おたくは今日手術なの?
ええ、そうなんです。もうそろそろ呼ばれると思います。
お向かいさん
そうなのねぇ。私は一昨日手術だったんだけど、当日と翌日までは痛いからねー。でもそのあとは大丈夫だから!

と話してくれて、なんだか和やかな雰囲気に。

そういえば母が入院した昨日は、このお向かいさんはとてもきつそうにしていたのに、手術から3日目の今日は、もう笑顔で四足歩行器を使い歩いていました。

しかし、母が両膝手術であると聞くと、

お向かいさん
えーー!!それは大変よ!とても痛いわねぇ、がんばらないと!

・・・でも決めたんだからやるしかないものね、大丈夫!

と、これまた手術直前に両膝手術大変~!と言われてしまったのでした。(^^;)

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30分遅れで手術室へ。

お向かいさんの手術の時は、その前に入っていた手術に時間がかかっていたようで、1時間半押しだったと聞きましたが、母の場合は30分遅れでした。

看護師さんがお迎えにきてくれて、母は車椅子で移動です。

私たち家族は、母の持ち帰る荷物を手にぞろぞろとついていきます。

ICUのそばを通り過ぎ、手術室の入口で一旦ストップ。

母に、がんばってね!成功祈ってるね!と声をかけ、家族が待機する場所へ移動しました。

手術が終わるまでは、必ず誰か連絡の取れる家族がその場所に待機していないといけません。

何かあれば携帯に連絡しますので、と言われ、若干ドキドキしながら手術が終わるのを待ちました。

手術にかかった時間。

手術の説明会では、片足の場合、手術時間は2時間くらいとのことだったので、両足なら4時間くらいかな、と思っていたら、病棟の看護師さん曰く、2時間半くらいで終わるでしょう、とのこと。

そんなに早く終われるの??と思っていましたが・・・。

だいたい10:30過ぎに手術室に入りましたが、13:30過ぎくらいに母の名前が書かれているベッドがICUから手術室の方へ移動していきました。

そして麻酔から目が覚めた母が手術室から出てきたのは、13:50くらいで、想像していたよりもだいぶ早く手術を終えて出てきました。

10:30に手術室に入って麻酔などの処置等あるので、おそらく手術開始は11時前くらいだったのかなと思います。なので、病棟の看護師さんが言っていたとおり、両足手術にかかった時間はだいたい2時間半くらいと言えます。

麻酔から目が覚める時間は個人差もありますが、母の場合は、諸々の処置等含めてトータル3時間半弱で手術室から出てきました

ICUに入る前に私たちの前でベッドを止めてくださり、「声をかけてあげてください。」と言われました。

目もパッチリ開いて、意識もはっきりしています。

がんばったね、おつかれま。と声をかけると、

うん、気持ちよく眠っていたら終わってたよー。

と言った母でした。

ICUでの面会。

一言声をかけ終えると、看護師さんから、「ICUへ移動したあとにも面会時間を設けるので、長い時間は居られないけどそちらでお話されてくださいね。」と説明がありました。

間もなくして、看護師さんがICUへの入室許可を伝えにきました。

面会者は必ずマスクを着用し、入口で手洗いと消毒を済ませます。

看護師さんから、今はまだ麻酔が効いている状態なので、下半身は動かせないが、上半身は動かせるとの説明がありました。

意識もはっきりして、会話も普通にできるけれど、やはり術後で無理はできないので、短めにお願いします、と言われました。

その後、足の様子を見せてもらいましたが、もちろん傷は見えないように覆われていますが、血液を排出するチューブが見えました。そして、ICUにいる間は尿管カテーテルも入っています。やはり痛々しいです。

しかし、今ICUにいる中では母が一番軽い状態とのことで、夕方には食事を取れるようです。

母に話を聞くと、

無呼吸だからあまり強く麻酔をかけられないらしくて。そのせいか、気持ちよく眠ってはいるんだけど、なんか金槌でガン!ガン!って叩くような音が聞こえてたよー。笑

と。

ひえぇーーー、こわーい!笑

まだ下半身には麻酔がかかっているので、余裕の表情です。

ちなみに、麻酔は局所麻酔と静脈麻酔も併用すると説明会で話していたので、母が言っていた強く麻酔をかけなかった、というのは、おそらく静脈麻酔のことだと思います。

この記事を書いているのは手術した日の夜で、おそらく今頃は麻酔も切れて痛みとの戦いが始まっているのかな・・・と思うと胸が痛くなりますが、今は早期回復を祈ることしかできません。

明日はなるべく早めに病院に行って、そばに着いていたいと思います。

まとめ

出産以外に病気やケガで入院したことのなかった母の手術。

一度に両膝ということで、とても心配でしたが、ICUで会った主治医の先生にも「大成功だったよ!明日からスパルタでリハビリするね。笑」と言われて、そして術後に意識もはっきりした母の顔を見れて少しホッとしました。

しかし、術後のリハビリからが辛いので、できることはしっかりサポートしていきます。

また回復の状況をお伝えしていければと思います。

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