2年連続で髄膜炎に。その2-二度目の入院。原因究明の為、隠れた病気がないか検査を受けた

髄膜炎に2年連続でかかった経験談の2回目です。最初の入院の話はこちらをどうぞ。

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最初の髄膜炎での入院から1年が経ち、気が緩んでいたのでしょうか。もしかしたら髄膜炎になった原因は常用している「イブA錠」かもしれない、と警戒していたのに、夜中に頭痛で目が覚め、手っ取り早く効きの良いイブを飲んでいました。

30分が経過・・・いつもなら効き始めているのに、痛みがひかない。いや、むしろ増している・・・?まさか、髄膜炎じゃないよね・・・。1年前のことが頭をよぎります。痛みが引かないまま、どんどん時間は過ぎていき、とうとう朝になりました。「あともう少ししたらアセトアミノフェンを飲んでみよう。とりあえず出勤しなきゃ・・・。」

出勤後、頭痛はするけど、どうにか仕事をこなせています。お昼時間には同僚とお弁当を買いながら、「昨日美容室でカラーしてきたけど、染まり具合が気になるから、明日チェックしてもらおうと思って予約したんだ。」って会話ができるくらいだったので、いつもの偏頭痛がひどいだけだ、と努めて思ってました。笑

午後になり、痛みはまともに座っていられない程に増していました。何度もトイレに行って戻るの繰り返しで、尋常じゃない顔色の私に同僚も気にかけていた様子でした。

もうこれは間違いない・・・あの時の痛みと同じ、髄膜炎だ。

確信した私は、上司に夜中から頭痛薬を飲んでも効いていない状況を説明し、前回入院した際の痛みに似ているので、このまま早退し病院に行かせてください、と伝えました。とても運転できる状態ではなかったので、家族に電話し迎えにきてもらい、前回入院した総合病院へ直行。既に外来診療時間は過ぎていたので、また救急外来での対応です。

受付でうなるように、「前回こちらで髄膜炎と診断され入院したことがあるのですが・・・痛みが似ているのでたぶん・・・髄膜炎と思います。」と伝え、看護師さんはすぐ車椅子を持ってきてベッドまで連れていってくれました。とにかく頭痛が激しく、吐き気も強かったので、ベッドでも何回か嘔吐していました。

前回と同じく頭部CT、血液検査をして結果がでるまで待たされましたが、やはり髄膜炎の疑いがあるということで・・・出ました、髄液検査です(T_T)

まな板の鯉・・・確信はしていた、、、だから早く確定診断してください~~、そして痛み止めをもっとください~~!!と心の中で叫び、検査結果が来るのを待ちました。

今回の痛みは前よりも強烈に感じ、病院についてすぐ処方された飲み薬でも、もはや効きません。「頭が痛いーー」と訴える私に、看護師さんが何やら痛み止めの注射を打ったようで、急にスーッと効き始めました。と同時に、ぐったりとしてしまい、そばで看護師さんが「あ、効きすぎた・・・?」と呟いた一言に、このまま死んでしまうんじゃないか・・・と、ぼや~んとした意識の中で不安になりました。

そして検査結果は、やはり無菌性髄膜炎。すぐ入院指示が出ました。「もう昨日のカラーの染まり具合が気になるどころじゃなくなった~、予約キャンセルしなきゃー」、2回目の髄膜炎診断だからか、そんな余裕こいたことを考えながら、職場の人への連絡、入院に必要なものを夫にお願いしようとか頭の中は大忙しです。

でも何といっても、まだ幼い子供がいるのが気になります。実際、入院の間に子供に異変がありました。前回の入院は3日間ですみましたが、2度目は長引き、9日間の入院でした。その間、夫や親戚に交代で保育園の送迎、食事の世話等やってもらいましたが、全然ぐずることなく偉かったよ、と話を聞いていました。ですが、やはり子供にはいつもいる母親が長いこといないのがストレスだったのか、湿疹が足から出始め、体に広がっていってしまいました。あまり肌が強い子ではないのですが、ここまで肌に現れるのは初めてだったので、たくさん頑張ってくれていたんだ、と涙が出てきました。主人に小児科に連れていくようお願いし、診断としては乾燥からくる湿疹だろう、とのことで保湿剤が出ていましたが、後にも先にもこの症状はこの時だけだったので、ストレスが大きかったのだろう思います。

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2回目の入院では、記録を取っておこうと思い、ちょこちょこと箇条書きで残しているメモがありました。まずは点滴していたお薬の名前です。

  • 点滴した抗生剤:セフトリアキソンナトリウム点滴静注用バッグ
  • 点滴:アシクロビル点滴静注用 250mg

へパフラッシュ(ヘパリンナトリウム)がしみて痛かった。

色々抗生剤を試している、と担当医師が言っていたように記憶しているので、点滴は他にも種類があったと思いますが、メモしていたのはこれだけです。「しみて痛かった」と書いてあるのが、どんなタイミングで注入されたのか記憶が曖昧です。看護師さんと話しながら、しみるー!と言っていたと思うので、もしかしたら点滴が終わったあと管に注入するお薬だったかもしれません。何日も点滴が続くと、血管が痛くなってくるので、何度も差し替えがあります。私は血管が細いらしく、入院生活後半になると差し替えする血管を探すのも一苦労で、6回針を刺された時は大人だけど泣きそうでした。でも看護師さんも必死で、「本当にごめんね。」と言いながら夜中に対応してくれたのは感謝でした。

入院中、あるといいなと思ったのは、頭痛がある間はとても光がまぶしく感じ、病室の蛍光灯が辛かったので、アイマスクを持ってきてもらいました。

最初の髄膜炎の時もイブプロフェンが原因じゃないかと思ってはいました。その根拠は、ベッドの上で「髄膜炎 原因」と調べたものの中に、ロキソニンの副作用として無菌性髄膜炎という情報を見かけたからです。「もしかしたら、ロキソニンだけじゃなくてイブプロフェンにも同副作用が出るのでは?」と思い、担当医師に伝えたのですが、相手にしてもらえず「やっぱり違うのかなぁ・・・。」と自信をなくし、頭もまだ痛いし、これ以上検索するのはとりあえず止めておこうとそのままにしていました。

2回目の入院では、さすがに医師も「何が原因か?」ということを考えたようで、髄膜炎を繰り返す病気が隠れていないか検査しましょう、ということになりました。その検査は、

  • 膠原病
  • 肥厚性硬膜炎(ひこうせいこうまくえん)
  • ベーチェット病

の3つの病気が隠れていないかということで、造影剤を使ったMRIをしました。

上記検査の結果は、該当なしとのことでホッとしました。

また今回この記事を書くにあたり、イブA錠の説明書を見直したのですが、無菌性髄膜炎の欄に、

(このような症状は、特に全身性エリテマトーデス又は混合性結合組織病の治療を受けている人で多く報告されている。)

と明記されています。私が病院で受けた検査の病名には該当しないのですが、ネットで調べると全身性エリテマトーデスは膠原病の一種のようです。また混合性結合組織病は膠原病やリウマチ専門外来のHPに情報が多くあるので、やはりそのくくりなのでしょうか。私が受けた膠原病の検査の中に、この二つの病名も含まれているかは、わかりません。特にその病名が医師の説明からなかったことを考えると、やはり私が「イブプロフェンを飲んだ。」と訴えたことは、考慮されていなかったのかなぁと思います。

これもインターネット情報ですが、「イブプロフェン 無菌性髄膜炎」と調べると、下記のような情報もありました。

イブプロフェン投与中または投与後に発症する無菌性髄膜炎については1978年
にWidener らが全身性エリテマトーデス(SLE)患者での報告を行って以来(文献
1)、多くの報告がなされている。
我が国でも8例(表5及び文献2~4)が報告されているが、すべてSLEおよび
混合性結合組織病(MCTD)患者である。最近、このような疾患を有さない患者で
の発症が海外で報告されている(文献5)。

引用:http://www.umin.ac.jp/fukusayou/adr114c.htm

私も「このような疾患を有さない患者での発症」に該当するのでしょうか。

一つ気になっているのは、私は長年イブを服用してきましたが特に問題はなかったのに、産後に無菌性髄膜炎に続けてなったことです。というのも、産後2ヶ月に甲状腺機能亢進症になり、その後の経過観察で橋本病であることがわかりました。そういう体の変化から、今まで大丈夫だったお薬が副作用が出やすくなってしまった原因なのかな、と個人的に考えてしまうのです。しかし、甲状腺の主治医にも特に髄膜炎のことは相手にしてもらえず。むしろその考えすぎが良くないんだ、と言われてしまいました。(^^;) どなたか医療関係者の方で、そういう関連性を研究されている先生、いらっしゃらないですかね~。

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