副作用救済制度の審査結果!市販薬の副作用が認められ給付が決定しました。

市販薬のイブA錠を服用後、無菌性髄膜炎で2回入院した経験から、「医薬品副作用被害救済制度」に申請していた結果が出ました。

Pmda(医薬品医療機器総合機構)から「医療費・医療手当支給決定通知書」が届き、薬の副作用であることが認められ、医療費・医療手当が支給されることになりました。

申請から支給決定まで約8ヶ月かかりましたが、ありがたい結果に、まずは行動したことが報われて本当に良かったです。

それでは結果の内容をご紹介します。

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申請から8ヶ月後、支給決定通知書が届いた

2018年4月に申請書を提出してから約8ヶ月後の2019年1月、Pmdaから簡易書留で封書が届きました。

その中身は、医療費・医療手当を支給することが決定したとの通知書でした。

初めてPmdaに電話した際に、請求から受給を認められるまでに要する期間が、だいたい8~10ヶ月くらい時間がかかると聞いていたので、早めに決定していただけたのだなと思いました。

封筒の中には通知書以外にも同封されている書類があったので、以下に説明します。

医療費・医療手当支給決定通知書

名前通り、医療費および医療手当の支給が決定された内容が記載されている通知書です。

医薬品の副作用による疾病の名称:無菌性髄膜炎
副作用の原因と考えられる又は推定される医薬品:イブA錠

と記載されていました。

また給付額は、医療費、医療手当がそれぞれ書かれていました。

医療機関に対する個人情報提供同意書

これは、私の診断書を作成した医療機関に対して、今回の決定内容を情報提供したいので、同意をお願いします、という内容です。

目的は、医療機関に当該医薬品を使用する際の参考にしてもらう為、ということです。

私の場合は、病院で投薬されたものではなく、市販薬での副作用なのですが、もし他にも私のようにイブA錠(または他のイブプロフェン)を服用後に同症状が出たという患者さんがいた際に、この記録が役に立てばいいな、と思います。

Pmdaの個人情報の取り扱いがとても細かい、と思ったのは、もしこれを承諾してくれたら、病院にはこのような内容を送付します、と具体的に情報提供例を文書で添付してくれるのです。

なので、私の情報が病院にはこのように伝わるのだな、ということがわかり、安心して同意できました。

受給者カードの配布のご案内

Pmdaから受給者の希望があれば、受給者カードというものを配布してくれます。

これは、「医薬品の副作用による疾病・障害の名称」と「副作用の原因と考えられる、または推察される医薬品」が記載されたカードで、病院や薬局で医師・歯科医師や薬剤師、看護師の方へ提示すれば、しっかり伝えることができるものです。

希望者にだけ配布されるものなので、欲しい場合には同封されている「受給者カード申込書」に記入して提出します。

受給者銀行口座届

こちらは、支給決定通知書を受け取った日から1週間以内に返送してください、とありました。同封されていた返信用封筒で返送します。

前述した「受給者カード申込書」は、この口座届と一緒に提出しました。

医療費・医療手当 受給者のしおり

受給するにあたっての説明、相談窓口等が書かれています。

審査申立書

これは決定内容に不服がある際にできる「審査の申立て」に必要な書類ですが、私は特に不服はないので必要ではありませんでした。

精神面などに関する相談事業の手引き

医薬品の副作用等により、健康被害を受けたことによる精神面および福祉面で相談したい場合にどうしたらいいかの説明書です。

給付額の推移

給付額は、年度によって変わっているようです。これは、平成16年度からの現在までの額が記載されていました。

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まとめ

「医薬品副作用被害救済制度」 の存在を知ってから情報収集、必要書類を集め申請し、結果が出るまでトータルで約9ヶ月かかりました。

無菌性髄膜炎で入院していた期間は月をまたいでしまった為に高額医療費として認められず、加入していた医療保険での給付金でも足りなかったので、なかなかの出費でした。その為、 長い期間ではありましたが、このようにお薬の副作用と認められ、入院費等を支給していただき、ありがたく思います。

以前から自主的に医療機関にかかる際に薬の副作用に関して説明をしてきましたが、 正式にイブプロフェンによる副作用が認められたことで、より説得力のある受給者カードの活用もしていきたいと思います。

そして、Pmda(医薬品医療機器総合機構)と入院した際にお世話になった病院には感謝いたします。

Pmdaとのやり取りは、終始しっかりとしたものでした。毎回、簡易書留できましたし、進捗状況のお知らせもありました。特に個人情報の取り扱いに細やかな配慮がされていると感じ、安心できました。

病院でも、今回の私の副作用被害救済制度申請が初めてのことだったようなのですが、ちゃんと対応してくださったので、このように認めてもらうことができました。滞りなく副作用被害救済制度の審査をしてもらえたのも、病院の協力なしではできなかったことです。

本当にありがとうございます。

副作用であるのが認められ良かったことではありますが、心情としては少し複雑で、昔からの頭痛持ちで痛み止めにはお世話になっていた身としては、寂しいというか今までありがとう・・・という気持ちとか、説明が難しい感情もあります。

今でも頭痛はあるので、薬に頼らず頭痛をなるべく起こさない体にするにはどうしたら良いか?という生活のあり方を模索する良いきっかけと捉えて、体の声に耳を傾ける習慣がつきました。

今までは何でもなかったのに、年々体の変化によって合わなくなるお薬もあるのだな、ということを経験しました。

薬の副作用が出る体になってしまったのは残念ではありますが、そこにフォーカスして悲観するのではなく、健やかに過ごせるためにできることを実践していきます。

私のように、もしかしたら何気なく購入したいつもの市販薬で、副作用が出たのではないか?と疑問に感じている方のお役に立つ情報になりましたら幸いです。

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