今はフリマアプリで個人でも気軽に売り買いができるのが当たり前になってきましたが、なかなか物を捨てられない私にとっても、本当に便利なツールであります。
そこで、商品を売りたい際に大きな役割を果たすのが写真です。
写真映りによって売れるかどうか大きく変わってきます。
今回は、なるべく楽で簡単に家にあるものを利用しつつ、どのくらい良い感じで撮れるか試してみたいと思います。
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目次
お金をかけずに自分の持っている物で写すには?
この記事を書くきっかけになったのは、ブログに載せる商品(着物)を良い感じに撮るには?という話題が出たことで、私なりに考えたことをお話したのがきっかけとなりました。
プロカメラマンや写真が得意な人にお願いするのも一つの手ですが、ブログを運営されている方が、自分の持っている機材でいかに、良い感じで撮れるか?という部分が、一番の根本的解決なのかな、という思いが浮かびました。
というのも、私自身もブログを運営しているので、自分のイメージをすぐに実行できるようになる方が、納得のいく結果を生み出すのではないか・・・と思うからです。
私は一眼レフカメラや外付けストロボを持っているので、それで撮影するのが馴染みがあるのですが(スマホやコンデジの操作は不慣れです・・・。)、今回は多くの人が持っているであろうスマホ(iPhone)のカメラを利用して撮影するのを試してみたいと思います。
ちょっとしたコツで良い感じになる方法は?
これは、どのカメラでも言えることですが、何だか色々なものが写り込んで、ごちゃっとした感じになってしまう・・・という場合は、背景に一枚布を使うだけでも雰囲気が変わります。
あと一番影響があるのは、光の加減です。
光に関しては私もまだまだ難しく感じる部分ではありますが、この光を味方につけると、グーンと写りが美しくなります。
例えば、外光(太陽の光)が入ってくる部屋の窓辺近くで撮影することで、自然光(外からの光)を利用すれば、柔らかい印象の写真が撮れます。
色々なテクニックはありますが、あくまでも最小限で簡単な例をご紹介していきます。
向いている背景は?
ズバリそれは、白が良いと思います。
私の場合は使っているテーブルが白だったり、襖や壁紙も白なので、商品を撮影する際は、そんなに準備するものがなく楽です。
しかし、人それぞれお家のスタイルが違うので、必ずしも白の壁を確保できるわけではありません。
その場合は、手持ちの布やシーツを利用して、即席の撮影スペースを確保されると良いと思います。
必ずしも白が良いと断定はできませんが、できれば無地の方がやり易いと思います。
補助的に使うといいもの
今回はスマホでの撮影ということで、ストロボの利用はありません。
そこで、自然光だけで撮るのを前提に考えた時、欲しいものはレフ板です。
レフ板というと難しく聞こえるかもしれませんが、要は光が当たらずに影になってしまう部分を、白い板で光を反射させて明るくするものです。
しかし、わざわざレフ板を買わなくても代用できるものはいくらでもあります。
簡単なものは、百均にも売っている発泡スチロールの板(以前ダイソーで購入した際はカラーボードという商品名でした)があります。
裏はこんな感じで、シールになっていますが、レフ板として使うので白い部分だけを利用します。
他にも、白いシーツや布があればそれを利用できます。
布の場合は、こんな感じの布団干しに止めて使えば移動もキャスター付きで簡単に使えます。
私は今回、大きめのレフ板にしたかったので、以前購入していた発泡スチロールの板をレフ板代わりに使用しました。これは、オフィス用品を扱っている文房具店で購入したと思います。(ちなみに百円以上しました。)
百均のものと比べるとこのくらい大きさに違いがあります。横幅は60cmありました。
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順光、斜光(サイド光)、逆光での撮影を試す。
光の当たり方によって、言い方が変わりますが、この順光、斜光(サイド光)、逆光の3つのパターンで撮影していきます。
どのパターンも窓からの光を利用していますが、直接の太陽光だと強い光になってしまうので、薄手の白いカーテンで光を柔らかくしています。(一か所だけロールカーテンの為にカーテンなしの窓がありますが、メインで当たる場所ではない為、そのままにしています。)
またこれは大事なことですが、自然光で撮影する際はお部屋の電気は消しましょう。理由は、自然光と蛍光灯が一緒についていると、ミックス光と呼ばれる状態になり、実際の色とは違う写りになってしまうことがあるので要注意です。
順光の撮影の様子
順光とは
被写体の正面からまんべんなく光が当たっている光線状態で、立体感はなく、記録的な撮影に適しています。
服に直接、光が当たる撮影です。
白の襖をバックに撮影しました。
光はガラス窓からレースのカーテン越しに入ってきた自然光です。
襖の正面は、こんな感じです。
襖の正面になっているのは、写真中央から右側の白いカーテン部分になります。
写真の左側の窓は型ガラスですが、ロールカーテンの為、普通の窓ガラスよりは拡散されているものの、直接太陽光が入ってきている状態になっており純粋に順光とは言えないですが、まぁ良しとしました。カーテンはライム色なので、下ろしたままだとその色が反射して入り込む可能性がある為、ロールカーテンを上げました。
結果はこんな感じになりました↓
一番無難で、簡単な撮影方法と思います。簡単な割に写りも良い感じです。が、強いて言えば、色が若干硬い感じです。
斜光(サイド光)の撮影の様子
斜光(サイド光)とは
被写体の横から光が当たっている光線状態で、立体感や質感を表現するのに向いています。
今回の場合も先ほどの写真で説明したように、純粋にサイド光とは言い難いです・・・。ま、あまり難しいことは言わないことにします(^_^;)
バックは白い壁紙と、ドアの中間になっていますが、これも許容範囲ということで。
服に向かって左側は白い壁になっており、右側から窓の光がレースカーテン越しに入ってきています。
左側の壁が既にレフ板代わりになっているとは思いますが、念のために服の左側から発泡スチロールの板で光を反射させています。
こんな感じになりました↓
ドアと壁紙の境目が気になりますが(;^_^A
この場合は、服をもう少し右にずらせば左側にある境目が写り込まないように撮れたのですが、写りが良かったのが直す前のこの写真だったので、そのまま使いました。
順光の時よりも若干、柔らかい感じに映っています。色も実際の色に一番近い状態で写りました。
でも私はパソコンの画面で見た場合にそう感じていますが、見る媒体によっては、今回撮影した順光とサイド光の違いはあまりはっきりしないかもしれません。
※サイド光の撮影のみ、あとから撮り直したので時間帯は15時くらいでした。
逆行の撮影の様子
逆光とは
被写体の後ろから光が当たっている光線状態です。順光や斜光に比べて被写体は暗くなりますが、実は花や人物がいちばん美しく見える光線状態はこの「逆光」です。
ポートレート写真では、逆光で撮影すると肌や髪の感じもキレイに撮りやすいこともあって、私は結構好きだったりします。なので、服でも逆光はありかな?と思ってやってみました。
あと、白い壁はないけど、でも白のカーテンはあるぞ!という時に気軽に撮れていいかな?という発想でもあります。
まず、薄手カーテンをバックに服をさげます。
何もしないですぐそのまま撮影するとこんな感じになるので、何だか冴えないですが、露出補正でカーテン部分を白くさせていきます。
露出補正って何ぞや?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、要は撮影対象を明るくしたり暗くしたりする方法です。
iPhoneでの露出補正は、撮りたいものにちょんと指をあてて焦点を合わせた時、こんな風になります。
黄色の枠と太陽マークが出ました。
この太陽マークのところに指をあてて上方向にスライドしていくと、服に合わせて明るくなります。そうすることで外光の部分(カーテン)は白く飛ぶので、ふんわりした感じになります。
ただし、あまり光が強すぎると、商品が影になったり商品自体の色合いとか再現されないので、難しいところもあるかもしれませんが、光が柔らかい朝や夕方の時間帯を狙って撮影すること、そして先ほども書いたレフ板代わりに白い発泡スチロールの板や、もしくは白い布団シーツとかで、光を反射させて商品に光を当てるだけでも少し変わります。
今回は午前中の撮影で、レフ板は服の下から斜めの角度で手に持ちながらiPhoneで撮りました。
レフ板は実際どんな感じであてていたのか、追加画像で補足します。
こんな感じです↓
撮影結果は、こうなりました↓
だいぶ印象がかわって、生地の透け感もわかる、ホワンとした柔らかい感じになりました。
しかし、色味的には実際のものと違った印象になるので、この写真のみでお客さんが商品を購入された場合だと、「思っていた色と違う!」となりかねません。
私的にはこの逆光の写真も好きなのですが、掲載写真の一部としてイメージ写真ということで利用した方が無難かな、と思いました。
今回の写りは太陽の光を浴びた感じの写真としては色味の再現性は良い方だと思いますが、実際に服を手にするのは屋内の蛍光灯の下が多いので、やはりイメージが違う、となるかもしれませんね。
ちなみに今回のようにカーテンをバックに撮影する際は、窓枠の上部アルミサッシ部分が影になってしまうことが何度かありました。
そのため、S字フックをいくつか重ねて写り込む部分にアルミサッシが入らないようにしました。↓
服の撮影は1枚じゃなく複数パターンあるとよい
今回は検証の為に表部分だけの撮影でしたが、他にも後ろ部分や服のタグ等を写しておくと、お客さんは実際手に取って服を見られない分、色々な角度からの写真がある方がイメージしやすく親切だと思います。
私は生地によっては、細かい部分が写っている方が伝わりやすかなと思って、一部分をアップにして撮ることもよくあります。
こんな感じです↓
胸元のレース部分や、柄、生地の感触も何となくイメージしやすいのではないでしょうか。
また複数枚掲載することで、なかなか再現しにくい服の色を、「何枚目の写真が実際の色に近いです。」と補足することができます。もちろん、その写真の中に実際の色に近い写真が撮れないと書けない文言ではありますが・・・。
私もフリマアプリでそれなりに服を売ったことがありますが、写真や文章で細かく実際の商品の状態を伝えることによって、幸いにもトラブルになったことがありません。
まとめ
今回はシンプルにハンガーにかけた状態の撮り方でしたが、私は床に平置きで撮影することもよくあります。その場合は、周りに物がない状態にしないといけないので、私の場合はまず片付けが必要になり(笑)、ちょっと面倒くさいなぁと思って、なかなか写真を撮らないままでいることがあります。
なので、なるべくサッと撮れることを考えて、今回のような検証をしてみました。
今回きっかけになった、冒頭の着物の撮影については、日常風景の中で撮影したい・・・例えば何となくリビングが良い感じで写っていたり、背景に台所が写っていて欲しい、和室が良い、とかのイメージだと、背景にボカシを利かせないと絵的に厳しいかなぁ、と思います。
そうなると、私の拙いスマホの知識ではお手上げで、ここはやはり一眼レフカメラやミラーレスカメラ等をおススメしたくなります
今はお手頃価格の一眼レフカメラも豊富なので、スマホだけでは限界かな?という時は購入を検討されるのもいいかもしれませんね。
【入門機】Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X7
これは型落ちですが、それでもデジカメは十分に良いものがたくさんあります。むしろ、後継機より古い型の方が良い時もあるので、口コミは参考になりますヨ。
私はスマホは疎くてよくわかりませんが(汗)、もしかしたらスマホアプリを利用すれば背景のボカシが効いて、良い感じで撮影できるのかな・・・?どなたか良いのがあったら教えてください!
いずれにしても、外の光をうまく取り入れる方法が簡単に美しく撮影するコツかなと思います。
特に朝陽の光は柔らかい感じなので、日常に溶け込んだ商品撮影に向いているのかな、と思います。これは服だけでなく、雑貨や小物等の撮影にも言えます。
以上が、スマホに強くない私が撮影してみた服の写真でした。
この記事がどなたかの参考になれば本当に嬉しいです!