以前、市販薬の痛み止めを服用後、重篤な副作用の無菌性髄膜炎になった記事を書きましたが、その際に改めて薬の外箱と説明書によく目を通しました。
そこで外箱の裏側に記載されている「医薬品副作用被害救済制度」という表示に気付きました。
みなさんも市販薬を購入した際に、見かけたことがあるかもしれません。
また、薬の添付文書にもはっきり、重篤な副作用として無菌性髄膜炎が記載されていたので、この制度に申請することにしました。
その過程を記録として残したいと思います。
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目次
まずは、薬の外箱に書かれていたフリーダイヤルにかけてみた。
副作用被害救済制度と書かれている横に、フリーダイヤルが書かれています。
話をどういう風に伝えたらいいのかな、とドキドキしながら電話をかけましたが、応対してくださった女性の方はとても親切で、緊張していた私でしたが、上手く話を聞きだしてくれました。
まずは、利用した薬品名(私の場合はイブA錠)を伝え、その後におこった副作用と思われる病名を告げました。
質問されたこと1:その症状によって受けた治療内容。
私は過去に2回、イブA錠を服用後に無菌性髄膜炎になり、いずれも入院処置を受けています。
その場合、私が請求できる給付内容は、「医療費」と「医療手当」になるとの説明がありました。
医療費とは、副作用による疾病の治療に要した費用(ただし、健康保険等による給付の額を差し引いた自己負担分)を実費補償するものです(健康保険の療養に要する費用の額の算定方法の例による)。
医療手当とは、副作用による疾病の治療に伴う医療費以外の費用の負担に着目して給付されるものです(定額)。
質問されたこと2:同時期に飲んでいた他の薬はあったか?
私は当時、甲状腺の治療の為、プロパジールというお薬を飲んでいました。その旨、お伝えしたところ、一旦電話を保留して確認されていました。
プロパジールで無菌性髄膜炎の副作用はないと思われるが、同時期に飲んでいたお薬はすべて報告する必要があるとのことで、それを処方した先生に「投薬証明書」を書いてもらうよう依頼してくださいとのことでした。
そして、提出する必要な書類の説明がありました。
必要書類はホームページからもダウンロードできますが、どれが私には必要なのかな?と考え込んでいると、郵送の対応もできますよ、とのことだったのでお願いしました。
書類は「ゆうメール」で発送されていたので、地域によっては届くまでに日数を要するかもしれません。
以下は、届いた書類です。
各書類ごとにパンフレットも添えられ、わかりやすくクリップで止められていました。
医療費・医療手当請求書
患者自身が記入する書類です。
医療費・医療手当診断書および受診証明書
入院した病院に依頼します。
医療費・医療手当診断書は、担当医師に依頼。
受診証明書は、入院した病院の事務方に記入してもらいます。
投薬・使用証明書
今回の私の場合は、同時期に服用していたプロパジールを処方していた医師にお願いするものです。
プロパジールは直接、副作用に関係ないものと思われますが、提出を求められました。
販売証明書
イブA錠を購入したお店に依頼する書類です。
※もし販売店のレシートがない等で、記入を断られた場合は、手元にあるお薬の外箱と、とれなかった経緯を手紙に書いて、署名、捺印のうえ添付すればいいそうです。
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入院した病院へ医療費・医療手当診断書と受診証明書、投薬・使用証明書の作成を依頼。
私は2回とも同じ病院に入院したので、複数の病院に依頼せずにすみます。もし1回目と2回目が違う病院だった場合、やはり診断書も受診証明書もそれぞれの病院ごとに必要になります。
また、プロパジールも同じ病院から処方されていたので、投薬・使用証明書も一緒にお願いしました。
作成が終わるまでに2~3週間ほどかかる予定と言われました。
市販薬を購入したドラッグストアへ販売証明書を依頼。
購入したのは数年前の話ですし、レシートもないかもしれません。
なので、お店で証明書を書いてもらうのは、正直厳しいかなと思っていました。
しかし、確定申告で使う医療費控除の為の領収書や、お店で購入した市販薬のレシート等を保管していたので、ダメ元で探したら・・・見つかりましたー!!
そのレシートと、送ってもらった書類&パンフレットを持って、お店の方に事情を話し、対応してもらいました。
お店の方は、まず医薬品副作用被害救済制度というものは初めて聞いたし、販売証明書というのも対応したことがないので、本社に確認させてください、と丁寧に仰いました。
本社に確認取ったあと、わざわざ医薬品医療機器総合機構に電話し、書き方も習っていたようで、少し待たされましたが、その日のうちに販売証明書を出してもらえました。
みなさん親切で、本当にありがたいです!
今回のまとめ
- まずは独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(Pmda)に電話し、書類を送ってもらった。
- 入院した病院へ医療費・医療手当診断書、受診証明書、投薬・使用証明書の3件を作成依頼。
- イブA錠を購入したドラッグストアで販売証明書を依頼。(取得済み)
医薬品副作用被害救済制度は、5年以内であれば申請が可能なので、もし心当たりのある症状を経験されていましたら、まずはお問い合わせすることをお勧めします。
今は病院に依頼した診断書等のできあがりを待っている状態なので、また進捗あれば記事にしたいと思います。
救済制度相談窓口
電話: 0120-149-931(フリーダイヤル)
<受付時間>
月曜日から金曜日(祝日・年末年始を除く)午前9時から午後5時