HSP(Highly Sensitive Person/繊細で敏感な人)気質の管理人カイカの経験談を元に、人間関係についてのあれこれを語るシリーズ。(勝手にシリーズ化。笑)
今日は、
都合のいい人になっていませんか?
というお題で書き綴ろうと思います。
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目次
人が良すぎるHSP気質は利用されやすい?
最初にHSPという概念を知った時は、とにかく衝撃を受けました。
「私の性格が弱いから、心が小さいからダメなんだ。」
と思い込み、自己批判ばかりしながら生きづらさを抱えていましたが、HSP気質のことを知り、心が救われたのでした。
その時の記事はこちらです。
HSPの特徴として、いくつか挙げてみると、
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というものがあります。
私はこれらすべてに当てはまります。
しかも、これが普通だと思って生きてきたので、同じようなタイプの人から付け込まれるようなことを何度も繰り返していました。
それに比べ、同じ年数を生きている夫は、人間関係のトラブルというのは本当に少なく、私の話を聞くと、
「なんでそんな変な人たちばかりに出会うんだろうね?」
と言われたこともありました。
そんなある日、またもや友人との関係で悩んでいた私に、夫から核心を突いたことを言われたのです。
「カイカ、都合のいい人になっているよ。」
私も薄々は気づいていたものの認めるのが怖く、でもバシッと夫に言われてしょんぼりしたのでした。
都合がいい人扱いされたと気づいた時の虚しさ
その人のことを思って自己犠牲を顧みず尽くした結果、心は疲弊し、相手からは都合の良い人扱いをされていることに気づいた・・・。
何だかモヤモヤしたままの心のざわつきが大きくなっていくのを感じた時は、もう十分、心が疲れている状態です。
そのような精神状態に陥っている時は、本当に脳内で思考が大渋滞を起こしていて、何をやるにしてもモヤモヤな思いを反芻するかのように何度も何度も考えてしまいます。
「あ!また得意の自己否定ループに入ってる!」
と気づいても、つい、またすぐに思考の渦に戻ってしまうので、ほとほと自分でも嫌になってしまいます。
自己犠牲の上に対等な人間関係は成り立たない
とても大切に想っている友人が、ものすごく悩み、傷つき、精神的不安定になっていると、自分のやるべきことをなげうってでも駆け付けたい衝動に駆られてしまいます。
それができなければ、何故か罪悪感を覚えて、すぐに駆け付けられない自分は、友人に申し訳ないことをしているように錯覚してしまいます。
決してそうではないと、頭では理解しているのに・・・。
HSP気質は、
「これは自己嫌悪になる必要はない。」
と常に意識的に持っていかないと、まず感情が先行してしまうので、つい自己批判をしがちです。
友人がそばにいて欲しいと言っていた時にどうしても駆け付けられなかった罪悪感で、次に会った時は、もっと尽くそうと相手の欲するがままを受け入れ、提供しようとしてしまいます。
最初は、傷ついている友人にとって、心から感謝されているのだろうなと、言葉や態度からも感じられるのですが、結局それが毎回毎回、会う度に過剰サービス状態になってくると、相手もいつの間にか「優しい友人」から「都合のいい友人」という扱いをするようになってきます。
これは、結果的に自分がそういう風に相手に思わせてしまう行動を取っているのが原因だとわかっているのですが、日常の中でつい、相手に合わせてしまう他人軸で生きることを選んでいるのです。
都合のいい人扱いを受けているのに気づいた時、相手へふつふつと怒りの感情も湧き出てくるのですが、そのうち、
「わかっていながらもなぜ、自分からそういう風に下手に出て、都合のいい人になっているのだろう。」
と、自分への怒りと呆れる思いに苛まれます。
それが自己肯定感を下げる要因となってしまうのです。
そうして、HSP特有の地獄の自己嫌悪ループにハマります。苦笑
どんなに良い友人であったとしても、相手も人間です。HSP気質の人がついやってしまう、自己犠牲の元の過剰奉仕が続けば、いつの間にか対等な立場から、上下関係ができてしまうこともあり得るでしょう。(もちろん、そうでない人もいますが。)
さて、これはどうすればいいのでしょうか?
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疲弊した心に気づいたら、距離を置こう
やっかいなことにHSP気質は、相手の表情を見て、過去の態度・発言などを瞬時に思い返し、その人の感情を過度に感じとってしまうことが往々にしてあります。(実際は思い過ごしのこともあるけれど、結構当たっている?)
だから、何か違和感を覚えても、まずは「自分が悪い」と思いがちなので、しばらくの間は相手にも悪い要素があると気づきにくいのです。
実際、何かおかしいと感じたことの大抵は、
「利用された。」
という事実として体験しました。
本来、HSP気質の人は第六感が鋭いのではないかと思いますが、私の場合は、たとえ何かしら嫌な感触を感じたとしても、
「自分の器が小さいから、相手に対して変な感情を受け取ってしまった。自分はダメだ。」
と自己批判し、「~すべき」思考で人と付き合っていました。
今となっては、最初に人と出逢った時のインスピレーションはかなり大事だと思います。
自分が「利用されていた」と気づいたら、まず都合よく扱われた自分の中の怒りや悲しみの感情を癒してあげるのを最優先にし、しばらくはその相手と会うことを止めるのが大事だと思います。
ヘタをすると、HSP気質は「嫌われしまったのではないか?」と、気になっている相手へ気を遣いすぎるがあまり、焦って関係改善を試みるも、逆にギクシャクしかねません。
それよりは、自分の感情をニュートラルにするために相手と少し距離を取り、相手の都合の良いように会う日程を合わせたりするのは一旦止めて、自らその人に会いたくなるまでコンタクトを取らない、というのが有効です。
本当の友人か?エナジーバンパイアか見極めが必要
もし今後も、その人と良好な関係を続けたいと望むなら、相手のご機嫌を取るのではなく、自分の心の声に耳を傾ける時間がHSP気質の人にはものすごく重要になります。
もしこれで、その人から相手にされなくなるようなら、その人はあなたに取って大切な人ではありません。
キツイ言い方ですが、気力も時間も奪えるだけ奪っていく、自己中心的な時間泥棒です。そういったタイプの人をエナジーバンパイアと表現したりします。
残念ながら、エナジーバンパイアタイプの人は、HSPやエンパスの人を嗅ぎつけるのが得意なので、うっかりしていると利用されやすいです。
だからこそ、自分の特性を知ることは大切で、そのような振り回される人間関係から自分を守ることに不可欠です。
疲弊した心は無視せず必ず癒してあげよう
HSP気質を知っていても、私のように同じことを繰り返しがちなこともありますが(笑)、以前よりは早めに気づけるようになり、その分、心の疲れも早めに取ることができるようになりました。
これを気づかずに無理し続けると、複数の体調不良が体を襲い(頭痛や胃腸が調子悪くなるなど)、しまいには寝込んでしまうこともあります。
早めのケアで心を充電できるようになれば、メンタルの回復も早いです。
心の疲れを感じてどうしようもない時、私が取っている行動があります。
それは一旦、今やっていることの手を止めて、マインドフルネスをすることで、だいぶ楽になるということを体感するようになりました。
更にもっと効果を感じられたのが、レイキでの呼吸法や自己ヒーリングです。(レイキを使うにはアチューメントというものを受ける必要があります。)
どちらも、インナーチャイルドを癒す為の手法があります。
インナーチャイルドとは、直訳すれば「心の内側にいる子ども」ですが、大人になっても変わらないまま続いている、子ども時代の思考パターンや習慣を指す言葉です。
傷ついた自分(インナーチャイルド)を癒すことが最重要で、これ以上、自己卑下する必要はないということを味わうことで、沈んだ心が浄化されていきます。
友人関係で傷ついたら、もう自分には友だちがいない・・・と思ってしまうかもしれませんが、これだけは言えます。
傷ついた自分の心を癒せれば、自然とあなたがまとっている雰囲気も軽やかになり、まだまだ素晴らしく新しい人との出逢いが待っています。
いわゆる、引き寄せの法則です。
無理して明るく振舞うことが「引き寄せの法則」ではありません。自分の傷ついた心をケアすれば、減退していた気力が回復し、自然と動けるようになります。その中で新しい出逢いは、ふっと訪れます。
これ以上、人と関わって傷つきたくない、と怖い気持ちも痛いほどわかりますが、まずは騙されたと思って、心で泣いている内なる自分の声を拾って、癒してあげてください。
癒す方法方は、人それぞれ自分に合うものでいいです。
決して自分の傷ついた心を無下にせず、自分自身が一番の味方になってくださいね。
私に合っていた自分を癒す方法のマインドフルネス、レイキについては、今後記事にしていく予定です。