先日、二人目不妊治療で体外受精するまでの経緯を記事にしました。
体外受精の説明会でもらった資料には、採卵までの通院期間、採卵までの流れ、凍結と移植までのおおまかなスケジュールが書かれていました。
仕事時間に影響するのがとても気がかりだったので、特に採卵までの通院が気になりました。
人それぞれ、卵巣刺激の方法も違うので、スケジュールもその人に合ったものになりますが、私の記録が少しでも参考になれば幸いです。
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目次
採卵前の通院期間と卵巣刺激方法は?
先述した資料には、
生理開始日を1日目として、3日目から10日間ほどホルモン注射のために通院していただきます。
卵胞を大きく育てるために10回前後、注射します。
注射の回数、通院日数は患者様により異なります。
通院期間中に2~3回ほど診察と採血を行います。
と書かれています。
注射だけなら、診察時間内であれば、そんなに時間もかからずに終われるので、出勤前か仕事帰りにできます。
しかし、気になったのは、通院期間中に2~3回ほど診察と採血の部分でした。とにかく患者さんが多いので、普通に診察だけでも時間がかかりますが、採血があるときは結果待ちの時間がプラスされます。
私はフルタイム勤務ではないので、仕事が休みの日が診察日であれば問題ないですが、出勤日にかからないかが気になりました。AIH(人口受精)よりも診察回数が増える体外では、勤務日に診察の可能性も高まります。
AIHとは、人工授精と呼ばれる不妊治療の一つ。子宮内に元気な精子を直接注入する方法です。一般的に、不妊治療は①タイミング法、②AIH、③体外受精と順にステップアップするようです。※個人の状態、医師の方針によって変わります。
職場では、同じ子持ちの同僚にだけ不妊治療に通っていることは話していますが、体外をすることまでは伝えていません。
堂々と不妊治療に通っていると言うのは難しい雰囲気なので、診察で休むのは気が引けます。
幸い、勤務日を変更することに関しては、そこまで厳しくはないので、前もって診察日がわかれば出勤日変更でしのげます。(理由は不妊治療とは言えないので、他の理由の通院と伝えました。)
結果、採卵前の受診は、生理から3日目と8日目の計2回の診察で済みました。
診察内容は、
生理3日目:卵胞の個数をチェック。右に小4個、左に小3個。卵巣刺激の方法がだいたい決まる。この日からクロミッド50mgを1日1回服用、8日分処方。HMGフジもこの日より5日間予定。注射初日と2日目にゴナールF(FSH)も注射。
生理から8日目:卵胞の大きさチェック。右が17.1mm、17.3mm、13.1mmと小4個、左が14.2mm、12.2mmと小3個。採血あり(E2等の測定、感染症の検査)。 HMGフジ2日分追加で、計7日間の注射。クロミッドは翌日の朝飲んで終わり。(8日間の処方だが、7日間の服用で終了) → 採卵日決定(生理から12日目)。その後、セトロタイドの注射、排卵起こすための点鼻薬(ブセレキュア)、排卵抑制のための鎮痛剤(ジクロNa)服用の説明があった。
となりました。
卵巣刺激は低刺激周期採卵法からの(?)アンタゴニスト法
最初にもらった採卵までのスケジュールには、HMGフジが5日間、ゴナールFが2日間、クロミッドは8日間の服用と書かれていました。この内容だと、手持ちの資料に書かれている低刺激周期採卵法なのかな?と思っていました。
それが、生理から8日目の診察で変更があり、クロミッドは7日間の服用、HMGフジは5日間から7日間になりました。そして追加されたのが、生理から9日目にアンタゴニスト(セトロタイド)の注射、10日目に排卵誘発のためのブセレキュア点鼻薬、11日目に排卵抑制のための鎮痛剤服用指示が出ました。
体外受精を決める前に、病院の体外受精コーディネーターさんとお話させてもらったのですが、その時に、
と話されていしたが、最初聞いた時はいまいちピンとこなかったけれど、こういうことだったんだなぁと理解できました。
最終的に先生から聞いたのは、「アンタゴニスト法で採卵を行いました。」との説明でした。
うまくできるか不安だった排卵誘発の点鼻薬
採卵をするには、排卵をしっかりコントロールしなければいけません。いざ、採卵の日に排卵してしまっては、卵子の回収が不可能だからです。
私は生理3日目から9日目までクロミッドの服用とHMG注射で卵子を育てましたが、排卵を抑制するために9日目にアンタゴニスト(セトロタイド)の注射をしました。
しかし、そのままでは卵子が成熟することができません。採卵時に卵子を成熟させ受精能力を持たせるためには、LHサージが必要になります。排卵検査薬が陽性に反応するのは、LHサージからきています。
LHサージとは、黄体形成ホルモン (LH) が一過性に放出される現象。LHサージの刺激があって初めて卵胞が破れて卵子が飛び出します。そして卵子が最後の成熟卵になるために必要なのです。
アンタゴニストの注射で排卵抑制をしているので、採卵前にはHCG注射かブセレキュア点鼻薬を使用してLHサージを促さなければなりません。
そして、私の場合はブセレキュア点鼻薬での誘発になりました。これです↓
私は単純に、針を刺して採卵するのだから関係ないと思っていましたが、LHサージが出ていないと卵胞がくっついたままなので、無理やり採ろうとしても破れてしまう、と説明を聞いた時は、採卵って難しいんだなぁ、私にちゃんとできるかな?と少し不安になりました。
今まではHCG注射を看護師さんに打ってもらっていたので、おまかせ~だったのですが、点鼻薬は自分でしっかり時間を守り確実に噴射しないといけません。病院からもらった説明の用紙にも、
「大切な点鼻薬なので忘れないで下さい!!」
と書かれています。
なんたるプレッシャー!!(;´∀`)
点鼻薬の時間は指定されていて、私は生理から10日目の19:15と20:15の2回の指示でした。
両点鼻、1回ずつ噴射です。
何度もイメージトレーニングをして、しっかり鼻もかんで、いざ本番!
うん、ちゃんとできたかな・・・?
そして最初の点鼻から1時間後に、2回目の噴射です。
あれ・・・?2回目の方がしっかり噴射できた感じがする!
鼻から喉にお薬が流れてくる感じも、2回目の方がすごくしっかりしているような。
もしかして、最初の噴射って、失敗だったかな?(汗)
すーんごく不安な気持ちのまま、翌朝を迎えたのでした。
不安を解消するために思い付いたのが、排卵検査薬でLHサージが出ているか確認してみよう!!ってことで、点鼻薬をしてから約24時間後に試してみました。
結果は、うっすら陽性!!
ってことで、やっと安心できたのでした。
採卵時の診察で先生にこの経緯を伝えたら、
あ、そうだったのか。( ̄▽ ̄;)
そんなこんなで神経質な私は、貴重な排卵検査薬を一本無駄に使ってしまったのでした。
まぁ、安心代金として考えればいっかー。
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採卵前日に排卵抑制の為、解熱鎮痛剤を服用
生理から11日目の15時と23時に、解熱鎮痛剤の服用指示がありました。
実は、解熱鎮痛剤には排卵抑制の作用もあるらしいのです。今回、初めて知りました。
しかし私は、イブプロフェンで重篤な副作用が出たことがあるので、先生にしっかり確認をしました。
今回処方されたお薬は、ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)というもので、イブプロフェン系統ではないと確認してもらいました。
ネットで調べたら、排卵抑制の為にイブプロフェンを処方している病院もあるようなので、ちゃんと確認できて良かった、と帰宅後にホッとしました。
静脈麻酔での採卵。気になる副作用は?
静脈麻酔の副作用で気になっていたのは、強い吐き気でした。
たまに麻酔の影響でなかなか回復しなかった場合は、病院で何時間も休むことになる、と聞いていたので、やはり気になっていました。なにせ生まれて初めての静脈麻酔です。
吐き気対策も含めて、安全に麻酔を行うために、当日は絶飲食です。水分取れなかったのは、キツかったです。
そして、採卵の時!
採卵室では、しっかり足や腕も固定されて座ります。
緊張してましたが、「はい、麻酔しましたよ~。」という声かけからおそらく30秒もたたないうちに意識が遠のいていました。
気づけば、ベッドの上です。
幸い、気分が悪くなることもなく、その後出されたサンドイッチを美味しくいただきました。
気になる採卵数は・・・?
ベッドでしばらく休憩してから、診察室で先生の説明がありました。
採卵結果は、当初予定していた5個から6個になっていました。しかし、1個はおそらく未成熟卵と思われます、との説明だったので、私の気持ちの中では5個としていました。
まとめ
初めての採卵は、アンタゴニスト法でした。
そして心配だった点鼻薬での排卵誘発もちゃんとできて、無事に採卵できました。
採卵結果は、5個プラスおそらく未成熟卵が1個の合計6個でしたが、思っていたより多く採卵できたかな、と思いました。
このあと、無事に受精卵になるか、とてもドキドキしていましたが、採卵翌日に培養士さんから電話をもらうことになっていたので、あまり深く考えないように、採卵を終えた日はゆっくり過ごしました。
数よりも、質の良い卵子を採卵するのは、年齢的にも厳しいとは思いますが、結果を待って今後の妊活について向き合っていきます。