私には息子がいる。
心から望んだ命を授かり、
無事に生まれてくることが
どれだけ奇跡的なことか、
体験させてもらえた。
でも、もう少し欲張って、
どうしても娘が欲しいと願った。
年齢的に猶予はなく、
悩んだ末に、1回限りの
体外受精を決めた。
経過は思っていたより順調で、
お腹に戻した受精卵は
陽性反応の結果を出してくれた。
早速、胎児名をつけた。
太陽から一字取り、
「陽ちゃん」と名付けた。
時々、妄想族になる私。
妄想だけど、
本気で妄想の世界を楽しむ。
妄想の中での陽ちゃんは、
ガッキーそっくりの
超かわいい娘っ子。
私の妄想に、
優しい夫は、
「はいはい。」
と、つきあってくれる。
「ガッキーみたいに
かわいい娘が生まれたら、
もうかわいすぎて
ハラハラしちゃうよね。」
妄想だけど、本気だ。
さらに続く。
「不思議だよね、男の子ならさ、
結婚するってなっても、
『うむ、がんばれよ!』
って思うだろうけれど、
もしガッキーみたいに
かわいい娘が生まれたら、
『どこの馬の骨ともわからん男に娘はやらん!!』
って厳しくなりそうじゃない?」
妄想だけど、本気で言って笑う私。
そこは、ガッキー大好きな夫も
大きくうなずき、乗ってくれた。
しかし残念ながら、
陽ちゃんはお腹の中で
育つことができなかった。
性別がわかるはずもないが、
少しの間だけ、
娘も持つ母親になれた気分だった。
幸せ妄想時間は終わったけれど、
そんな日々を過ごしたので、
私は、ただのガッキー好きから、
すっかりかーちゃん気分になっている。
人に話しちゃうと
危ない人だと思われかねないから、
夫以外には内緒だけどね。
今年5月、
【ガッキーと星野源さんが結婚】
とネットニュースで見たとき、
パソコン画面を見ながら大声で
「おめでとうーーーー!!!」
と、手をたたいて喜んだ。
すぐさま夫にメッセージを送った。
「私たちのガッキーが源さんと結婚だって!」
仕事で忙しいはずの夫からは、
「私たちの???」
と、すかさずツッコミ返信をいただいた。
そして、
「ガッキー、見る目あるね。」
とも書かれていた。
ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で、
すっかり星野源さんのことも
大好きになった。
演技にも引き込まれたが、
歌声も不思議な癒しを秘めている。
ドラマが終わった時、
多くの逃げ恥ファンと同じく
私もこの二人が結婚したらいいな、
と思ったものだ。
「あぁ、ガッキーが結婚する相手が、
馬の骨じゃなくてよかった・・・。」
今書いていて
自分で笑っちゃうけど、
心底そう思った。
誰かとその話題になったら、
「親戚のおばさん気分で嬉しいニュース!」
と言っているけど、
本当は母親気分で喜んでいる。
現実的に言えば、
ガッキーと親子ほどの
年齢差はないけれど、
妄想なので自由だ。
CMや番組でも何でも、
ガッキーと源さんを見たとき、
妄想かーちゃんは、
ほっこり嬉しい。
人に話すには
しょうもなすぎて
言う機会はないけれど、
こんな幸福感を味わえるなら
妄想もいいもんだ。
存在だけで、
他の人も幸せにできる二人。
ガッキーと源さんなら、
穏やかに二人の時間を
紡いでいけるんだろうな。
妄想かーちゃんは、
勝手に安心して
二人の幸せを祈っています。
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